前回からの続きです。前編をまだ見ていない方はこちらからどうぞ!↓↓
前回ではバラバラのパーツから最小構成(電源、マザーボード、メモリ、CPU)まで組み立てて、BIOS(バイオス)起動まで正常に動かすことまで進めました。
今回は
- ケース配線
- ストレージの取り付け
- DVDドライブの取り付け
- Windows10のインストール
- グラフィックボードの取り付け
ここまで終わらせて自作PCを実際に使える状態までに完成させます。早速行きましょう。
ケース配線
前回ケースの配線の電源スイッチ部分のみを終わらせておきました。
このケースの前面はこのような配置になっており、赤色のスイッチ配線は終わっています。次はUSB2.0とUSB3.0、オーディオの配線です。
USB3.0配線
USB3.0は20ピンが1つ欠けた19ピン端子となっています。1ピン欠けており、ソケット側にスリット(切れ込み)があるので、逆には刺さりません。これを差し込めば前面パネルのUSB3.0が使用可能となります。
USB2.0・オーディオ配線
USB2.0とオーディオ端子はとてもよく似ています。
よく見ると欠けている部分が違います。USB2.0は右上が欠けており、オーディオは下段右から2個目が欠けています。
マザーボード下部に対応するソケットがあります。似ていますが、間違ったソケットには絶対にはまりませんので難しくはありません。
これで全面パネルのすべての機能が使えるようになりました。
ストレージ、DVDドライブの取り付け
今回採用したのは、汎用DVDドライブとCRUCIAL製SSD525GBです。汎用DVDドライブは最近ではほとんど使わないので搭載するか迷いましたが、質問が来そうなので急遽搭載することに決めました。
昨日ハードオフでジャンク品324円で買ってきましたが、見た目が綺麗すぎていい感じです。笑
僕のサイトはPC関連と安い物でできています。言わないだけでこんなのは日常茶飯事なので参考にしないでくださいね笑
話がそれましたが、DVDドライブとSSD(HDD)の接続端子は同じです。よって接続方法も同じです。
こんな感じで独特なL字のソケットです。長いほう(シリアルATA電源コネクタ)が電源供給用。短いほう(『SATA』シリアルATA)がデータ送受信用です。
DVDドライブは前面の穴に差し込み、ロック機構で固定します。
DVDドライブの下あたりのストレージ取り付け位置にSSDもセットします。SSDは軽くねじ止めが必要です。
今回は2.5インチをそのまま取り付けられる作りになっていましたが、3.5インチ用しかない場合は専用の変換アダプターと使います。
こんな感じでサイズを変更できるアダプターが市販で販売されています。
↓DVDドライブ固定後の配線
↓SSD固定後の配線
配線が完了しました。ここでもう一度バイオスを確認しておきましょう。各デバイスが正しく認識されているかを確認することができます。
↓改めてバイオス画面です。(正式にはバイオスではなくAmericanMegatrendsらしいです。)
前編記事でも確認しましたが、先ほど取り付けた
- SSD(Crucial_CT525MX300SSD1)
- DVDドライブ(HL-DT-ST DVDRAN GH24NS70)
が認識されていることが確認できます。
これでOS(Windows10)をインストール可能な段階まで来ました。DVDドライブもセットが完了しているので、DVDからのOSインストールも可能です。
僕自身はDVDドライブを付ける派なのですが、付けない人も多いようです。
ひと昔前はWindowsやofficeのインストールはDVDからが当たり前だったのですが、今はインターネットからダウンロードできてしまったり、USBフラッシュメモリに置き換わっていることが多いです。というかほとんどです。
映画だってDVDレンタルすることなく動画配信サービスで十分ですしね。
光学ドライブは年々衰退気味です。
Windows10のインストール
今回はプあらかじめロダクトキーを買っておきOSはマイクロソフト公式からダウンロードしてUSBフラッシュメモリに入れておきました。(早速DVDドライブを使っていませんが)Windows10のインストールをしていきます。
以下のページ(マイクロソフト公式サイト)からWindows10をダウンロードできます。
https://www.microsoft.com/ja-jp/Software-download/windows10?34de222e-6944-44aa-8f45-8e96988880a4=True&29d8da8f-62f2-4f15-9edb-a7a6e1ac4d95=True
手順に従ってインストールしていきます。インストールに関しては多くの方が解説をしていますので、ここでは省かせていただきます。インストールが完了すればロック画面が出現し、Windows10が利用可能になります。
グラボ(グラフィックボード)の取り付け
ここでやっとグラボの取り付けです。
長らくお待たせしましたって感じですね。
ここまでのWindows10が終わったらパソコンとしては機能する段階なのですが、さらに映像処理を強化させるグラフィックボードを取り付けていきます。
グラフィックボードを追加すると
- ゲーム(3D映像処理)がスムーズになる。
これは主に高処理が必要なゲームにかかわってきますね。そもそもグラフィックボードがないと起動しないゲームがたくさんあります。僕がプレイしたことのあるゲームでは
- PUBG
- バトルフィールド1
- オーバーウォッチ
- マインクラフト
このくらいですが、グラフィックボードがないと満足にプレイできないか、インストールすら不可能な場合があります。
グラフィックボードの恩恵は最近流行りの動画編集にも大きくかかわってきます。
- 動画書き出し(エンコード)の速度が速くなる(書き出しにGPUを使った場合)
- 動画書き出し前のプレビューの滑らかさ
GPUクーダコアを使った高速書き出しが使えたり、グラフィックボードなしだとプレビューが再生できないなんてこともあります。
解説が長くなってしまいましたが、さっそく取り付けていきましょう。
グラボを搭載するソケットはPCIE Express×16スロットです。このマザーボードだとボタン電池の上のソケットです。
グラボ側の端子と同じ位置に切れ込みがあるので合わせて差し込みます。
差し込みが終わった図はこんな感じになります。↓
このままではグラボがグラグラです。ねじ止めする場所があるのでしっかりと固定しておきましょう。↓
ここで使ったのは手で簡単に回せるネジですが、ネジサイズ(スクリュー幅)はインチネジです。
ほとんどのグラボは『補助電源』が必要です。これを刺さないと起動しないので注意してください!
今回の電源側には補助電源が6ピン×2本ですがグラボには6ピン×1本分のソケットしかないので、片方のみ差し込んでおけばばっちりです。基本的に自作PCではケーブルがたくさん余りますが、全部を刺す必要はないです。必要な個所にだけ挿しておけば大丈夫です。
これでグラボの取り付けは完了です。
同時に自作PCのすべての組み立てが完了しました!!
配線と起動
最後に配線ですが、重要なのはモニター配線です。
映像出力の端子(今回はHDMIで解説)はマザーボード側とグラボ側、両方についています。
赤と黄色の線で囲った箇所はどちらもHDMI端子ですが、必ずグラボ側の端子からモニターにつないでください。
でないと映像の処理をグラボ経由で行うことができません。要注意です。
無事起動しました!
今回は組み立てということなので以上です。最近はグラボのドライバも自動でインストールしてくれるみたいなので超楽ちんです。皆さんの参考になれば幸いです。