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【自作PC】PCケースの選び方

うえだりゅう

PCケースの選び方です。さまざまなサイズや規格がありますが、見た目重視でパソコンを作る場合は『まずケース選びから!』なんて選択でも間違いではありません。ケースでパソコン本体の性能やスペックに変化はありませんが、こだわるポイントの1つでもあります。ケースだけでも高価な物で10万円を超えるものもあります。特にこだわりがなければ3,000円~10,000円程度でも困ることは全くありません。僕自身は4,000円ほどで購入したミドルタワーケースを愛用しています。

PCケースの種類

まずは大雑把に種類を見ていきましょう。

  • フルタワー
  • ミドル(ATX)タワー
  • マイクロ(ミニ)タワー
  • キューブ型
  • ラックマウント型

大雑把に分けるとこのくらいの種類があります。上から大きい順に並べてあります。では、できる限り細かく解説します。

フルタワー

ケースサイズ 縦:60㎝
横:27㎝
奥行:55㎝
(もはや家具)
対応マザーボードサイズ ほぼなんでも搭載可能。(特殊形状を除く)
5.25(5)インチベイ搭載可能数 2~5個
3.5インチストレージ搭載可能数 6~12個
拡張カードスロット数 4~10スロット

市販されているpcケースの中で最大サイズです。これ以上のサイズも存在するようですが、業務用であったり一般使用ではこのサイズ以上のサイズは必要ありません。フルタワーサイズでも100%使いきれている人はいないんじゃないかと思います。冷却性、作業性、拡張性などはトップクラスですが、デカいです。問題点はデカい以外にはありません。家具(棚など)レベルのサイズでなので、1回設置したら動かすのは結構大変。
用途としてはサーバー用ですかね。ストレージ(HDD・SSD)を大量搭載できるのと、24時間365日稼働に対して冷却性能が優れるのでサーバーとして選ばれやすいケースです。

ミドル(ATX)タワー

ケースサイズ(おおよそ) 縦:47㎝
横:20㎝
奥行:45㎝
対応マザーボードサイズ ATX、microATX、Mini-ITX など
5.25(5)インチベイ搭載数 2~3個
3.5インチストレージ搭載可能数 6~12個
拡張カードスロット数 4~8スロット

名前はミドルですが十分大きいです。拡張性も申し分なし。もっとも一般的なATXマザーボードが入るサイズなので1番お勧めのケースサイズです。グラボのSLI(2枚刺し)でも拡張スロットを4~6スロットしか使わないので、ハイレベルなPC構築も可能です。

マイクロ(ミニ)タワー

ケースサイズ(おおよそ) 縦:35㎝
横:17㎝
奥行:40㎝
対応マザーボードサイズ microATX、Mini-ITX まで
5.25(5)インチベイ搭載数 1~2個
3.5インチストレージ搭載可能数 2~4個
拡張カードスロット数 ほとんどが4スロット

ここからは拡張性が制限され始めてきます。まず大前提としてATX規格のマザーボードが使えなくなってきます。グラボなどの拡張スロットが1スロットになり、メモリスロットも4スロットから2スロットまで落ちてしまいます。ただ、ケースの中の空間が狭いという訳ではないので作業性や冷却性能が著しく低下するということはありません。

キューブ型

ケースサイズ(おおよそ) 縦:27㎝
横:31㎝
奥行:25㎝
(あくまで例。種類ありすぎです。)
対応マザーボードサイズ 完全に機種に依存
5.25(5)インチベイ搭載数 2程度
3.5インチストレージ搭載可能数 1~2個
拡張カードスロット数 2~4スロット

種類が多くありますが、完全に見た目重視です。規格によってはATXマザーボード搭載可能というモデルもありますが、内部構造が複雑なものが多く作業性はあまりよくありません。排熱機構(ファン類)などの配置も特殊な位置に搭載するものが多く、自作PC初心者には向きません。

確かに見た目はフォーマルでかっこいい!

ラックマウント型

ケースサイズ(おおよそ) 縦:55㎝
横:㎝
奥行:㎝
対応マザーボードサイズ ATX、microATX、Mini-ITX など
5.25(5)インチベイ搭載数 1
3.5インチストレージ搭載可能数 1
拡張カードスロット数 1~4スロット

選ぶ人は少ないかもしれませんが『ラックマウント式ケース』です。このケースは小型化を優先したもので、拡張性はおろか、排熱性、作業性はかなり悪いです。他のケースと比べて薄いので、横向きにして上にモニターを置くなんてこともできます。作業性がよくなく、組み上げは大変。排熱もよくないのでハイエンドCPUなどの発熱が多い物は基本的には搭載しないほうがいいですね。

コンパクトなので見栄えはとてもすっきりしています。

地味に大事なケースの性能

ここまでの解説で登場した言葉達です。出てないものもありますが、ケース選びでは地味に大事なことなので覚えておきましょう。

冷却性

熱はパソコンの敵です。
CPU、GPU、ROM(ストレージ)、RAM(メモリ)、マザーボード、電源とパソコンに使われるパーツのほとんどから『熱』が発生します。空気を中に送るファン、排気するファン、CPUファン(ヒートシンク)、PCの中にチューブと水を流す水冷など様々な方法で熱を排除します。

ケースの作り(ファン搭載可能数、空気の流れ方)、大きさなどで冷却性能が大きく変わります。ハイエンドPCは発熱が半端じゃないです。CPUに何も冷却装置をつけないと100℃を超えます。ミドルタワーくらいのケースであればばっちりです。

静音性

次に静音制です。これは気になる人、気にならない人がいますが僕はめちゃくちゃ気になる派です。ファン回転時も『サー』という音は大丈夫なんですけど、『ガガガ』とか『キュイーン』とかは我慢ならないです。騒音のほとんどは冷却機能のファンが原因です。ケースの構造上、ファンの振動が接合部分などを揺らして音の原因となってしまいます。

解決策は必要以上にファンをつけないこと、安すぎる中華性のケースなどを使わないということです。最初からケースにファンや電源が搭載してあるモデルがありますが、安い物は大体うるさいです。ファン、電源がケースに接触する部分にゴムを挟むなどの対策がいることもあります。

作業性

ケースの作業性は重要視すべき人と、そうでない人がいます。自作パソコン初心者や僕みたいに中の構成をちょくちょく変える人には作業性の良いケースをお勧めします。逆に自作上級者で、1回組んでしまったらもう分解しないという方には作業性よりもコンパクトさ重視のケースがいいかもしれません。

パソコンの中のパーツのほぼすべてが『基盤丸出し』です。作業性が悪いケースを選んだことによってパーツが干渉してしまったり、ガリッと引っ掛けてしまって基盤が傷ついてしまったりすると壊れます。壊れたパーツは自分では直せないのでもう1回買い直しです。

 

素材

PCケースの素材のほとんどは金属製です。たまにプラ製の物もありますが存在するケースの95%は金属製です。

パソコンの中を光らせてカッコいいパソコンに!という方は側面(左側が多い)をアクリル板やガラス素材のケースを選ぶと、ケースを全て閉めても中身が見えるというメリットがあります。

あとは塗装ですね。安いケース(ノーブランド品)は塗装が雑なことが稀にあります。剥がれてきてしまってはカッコ悪いですし、見栄えが悪いです。

素材や塗装が故障の原因になる事はないので気にする必要もないかもしれませんが、ケース選びのポイントの1つです

電源

ケースには「電源つき」で販売されている物もあります。有名メーカー品でない限り安物がつくと思ってください。安いからと言ってポンコツ性能という訳ではありませんが、電源の出力的な大きさは気を付けてください。付属する電源のw(ワット)数ですが500w以上であればそのまま使うのもありです。2019年現在、350wなんてグレードのものは少なすぎます。ちなみに僕のメインPCの電源は875wです。

使えない電源付属のものより電源なしのいいケースを選ぶようにしましょう!


  • この記事を書いた人

うえだりゅう

PCやスマホが大好きです。 いくつかのメディアを運営しながら、一般層向けパソコンの使い方や選び方などの解説をしています。最新のテクノロジーや技術にも興味があり、運営しているサイト内で最新のデバイスを検証・レビューを行っています。