あhttps://pctextbook.com/avoiding-microsoft-accounts/
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Windows11を通常セットアップする場合、Microsoftアカウントでのサインインが求められます。
Windows10まではMicrosoftアカウントなし（持っていない場合）でもセットアップ可能でしたが、Windows11ではアカウントの連携が必須となりました。厳密には"インターネットへの接続"が必須となってしまったので、公式のセットアップルートではオフライン環境下でパソコンを使い始めることができません。（個人的にはかなりの改悪に感じています。）
しかし、プライバシーを重視したい場合や、複数のPCで異なるアカウントを使いたい場合など、ローカルアカウントのみでセットアップを完了させたいケースもあります。
このページでは、Windows11の初期設定時にMicrosoftアカウントを回避し、ローカルアカウントでセットアップを進める方法をいくつかのパターン別に解説します。
現時点で有効な回避
- コマンドプロンプトを使ったローカルアカウント作成の手順
↳ 有効 - インターネット接続を切断してローカルアカウントを作成する方法
↳ 無効（Microsoftにより対策）
- ダミーアカウントでエラーを誘発する回避方法
↳ 有効
- 通常セットアップを行った後に新規でローカルアカウントを作成
→最初のアカウントを削除（MSアカウントが必要）
↳ 有効
Microsoftアカウントの回避は推奨されていません
このページで解説している「Microsoftアカウントの登録を回避したWindows11の初期設定」はMicrosoftが公式として推奨しているセットアップ方法ではありません。今後、なんらかの不具合が起こる可能性もありますので、 このページの設定手順でパソコンをセットアップする場合は自己責任でお願いします。
また、Windows11のバージョンや仕様変更によってこのページで紹介している内容が使えなっている場合もありますのでご了承ください。（基本的にMicrosoftはWindowsにアカウントを紐づけさせたい方針なので、イタチごっこになります。）
執筆 / 最終更新時点（2025年11月現在）ではWindows11の初期設定においてMicrosoft アカウントの登録を回避した場合でも、何かしらの機能が制限されたり、後にMicrosoftアカウントへの登録を強制されるようなこともありません。（OneDriveに登録しよう！的なアナウンスが出ることはありますが。）
では、それぞれの設定手順の紹介に移ります。
方法1：コマンドでローカルアカウント作成画面に移行
現時点で最も確実で手軽な方法が、コマンドプロンプトから専用のコマンドを実行してローカルアカウント作成画面へ移行する手法です。この方法は、Microsoftアカウントのサインインやインターネットへの接続を完全に回避し、すぐにローカルアカウントの設定に進めます。
コマンドでローカルアカウント作成する手順
- セットアップの最初の画面を開く
- Shift+F10でコマンドプロンプトを起動
（一部ノートPCはShift+Fn+F10） - 「start ms-cxh:localonly」と入力 → Enterキーを押す
- ローカルアカウントのセットアップウィンドウが開く
- 「このPCのユーザーを作成します」画面でユーザー名、パスワード、セキュリティの質問を設定
コマンドによる回避手順の詳細解説
画像付きで解説します。
初期セットアップ中にコマンドプロンプトを起動するには、キーボードショートカットを使います。通常はShift+F10キーを同時に押してください。一部のノートPCの場合はShift+Fn+F10の組み合わせが必要になることがあります。
画面上にコマンドプロンプト（黒い背景のウィンドウ）が表示されます。
コマンドプロンプト内に「start ms-cxh:localonly」と正確に入力してください。
「start ms-cxh:localonly」とは？
Windows11の初期設定（OOBE）プロセスを制御するコマンド。「localonly」パラメータを追加することで、Microsoft Cloud Experience Host（CXH）にインターネット接続とMicrosoftアカウント要件をスキップするよう指示するもの。
※ただし、Microsoftは2025年10月にリリースされたWindows11 Insider Previewビルド（開発者向けテスト版）で、このコマンドを削除しました 。将来的に正式版でも使用できなくなる可能性があります。
入力が完了したらEnterキーを押してコマンドを実行します。
コマンドが合っていれば「このPCのユーザーを作成します」という別ウィンドウが立ち上がるので、必要な情報を順番に入力していきます。
「名前」のみを入力しパスワードを空欄で「次へ」をクリックすると、パスワードを持たないローカルアカウントが作成されます。
パスワードを有力すると3つの質問の入力欄が出現します。この質問は、パスワードを忘れた際の本人確認に使われます。
入力が終わったら「次へ」をクリック。
一度ユーザー（アカウント）を登録するために画面が暗転します。
最後にプライバシー設定の選択。ここは好みで設定してください。
「次へ」をクリックすれば瀬戸アップは完了です。
設定を開けばローカルアカウントでのセットアップが完了していることが分かります。
再度の繰り返しにはなりますが、Microsoftは2025年10月にリリースされたWindows11 Insider Previewビルド（開発者向けテスト版）で、このコマンドを削除しました 。この方法でのMicrosoftアカウントの回避は将来的に正式版でも使用できなくなる可能性があります。
方法2：特定のタイミングでインターネット接続を切断する
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この方法はMicrosoftによって対策されました。残念！
次の方法は、Wi-Fiや有線LANにてインターネット接続を行った後に、特定のタイミングでインターネットを切ることでMicrosoftアカウントのセットアップをさせない力技。この方法は個人的にWindows11の登場からずっと使っている方法です。Microsoft側でも対策しにくいと思っています。
ただし、セットアップ中のネット接続をWi-Fiで行った場合、ネット接続をパソコン側（子機）から切断することができない仕様となっているので、パソコン側ではなくWi-Fi親機からインターネットを切断できる環境が必要です。
そこで使える手段は以下の4パターンのどれかになると思います。
項目解説
個人的におすすめできるのは1～3番のどれかで、4番の親機の電源を切る方法はルーターやONUを故障させる危険性や、電源が切れたことによって回線設備の再セットアップが必要になる可能性があるためおすすめできません。
また、今回は最も手軽なスマートフォンのテザリング（インターネット共有）機能を使用してセットアップを行いましたが、回線に接続された直後のアップデートで125MB（0.125GB）ほどの通信料を消費しました。
このデータ消費はパソコンをセットアップする時期や更新データの内容によっても変わるので参考にならない可能性もありますが、格安SIMなどで低用量プランでスマートフォンを運用されている方にはおすすめできないかもしれません。Windowsの大型アップデートと重なる時期などにモバイル回線を使用した場合、1～5GB程度消費されることも予想されます。
また、新しい世代のノートパソコンは有線LANポートが実装されておらず、有線接続ができないモデルもあります。有線で接続→ケーブルを抜いて接続を解除という流れをノートパソコンで行う場合にはLANポートをUSBに変換するアダプターなどを使うと有線LANケーブルでネットに接続することが可能です。
ご自宅の環境によって1～4の中で親機からネットを遮断する方法を選んでみてください。
ネット切断による回避手順の詳細解説
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Microsoftによって対策されたため、手順の解説内容を削除しました。
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ネット接続のセットアップに戻らされる仕様に変更されました。残念。
方法3: ダミーアカウントでエラーを誘発
続いてはダミーのメールアドレスを入力して意図的にサインインエラーを発生させる方法です。
存在しないMicrosoftアカウントでサインインを行うと、システムがローカルアカウント作成のオプションを表示するという仕組みを利用した手順です。この方法は、キーボード操作だけで完結し、ネットワーク環境を変更する必要がないため、手軽ではあります。
回避可能との報告があったダミーアドレス
- no@thankyou.com
- a@a.com
- test@test.com
- example@example.com
- fakename@mail.com
- aaaa@bbbb.ccc
- a@a.ru
- 1@1.11
※すべてが確実に使える保証はありません。
ダミーアカウントによる回避手順の詳細解説
こちらも画像付きで解説します。
最初の画面は「日本語」を選択。（この画面が出るパソコンと出ないパソコンがあるみたい。）
国はお住いの地域を。このページを読んでいるということは「日本」ですね。
「はい」をクリック。
「スキップ」をクリック。
今回はネット切断の検証も兼ねていたので有線で接続しました。Wi-Fi接続でもOKです。普通に設定してください。
一旦更新が入ります。
この更新ではパソコンが再起動することがあります。
ライセンス契約の「同意」をクリック。
デバイスの名前設定は「スキップ」で問題ありません。（ここはアカウント名ではなく「パソコンの名前」です。）
「個人用に設定」を選択し「次へ」をクリック。
ここは再起動は入らない更新です。（なぜ2回目の更新が入るのかはわかりません。）
「Microsoftエクスペリエンスのロックを解除する」では「サインイン」をクリック。
ここでダミーアカウントを入力します。今回は最もメジャーな「no@thankyou.com」を入力しました。
つい先日からメール認証でのサインインが採用されましたが、コードの送信は行わず「代わりにパスワードを使用する」をクリックしてください。
ここでパスワードを入力しますが、内容は何でもでかまいません。（画像では「a」を連打しただけです。）
「問題が発生しました」という画面が表示されれば、Microsoftアカウントの回避に成功しています。
デバイス（ローカルアカウント）の名前を入力します。
パスワードを空欄で「次へ」をクリックすると、パスワードを持たないローカルアカウントが作成されます。パスワードを有力すると3つの質問の入力欄が出現します。この質問は、パスワードを忘れた際の本人確認に使われます。
空欄、もしくは入力が終わったら「次へ」をクリック。
「デバイスのプライバシー設定の選択」は「次へ」もしくは少し下にスクロールして「同意」をクリックします。
これでWindows11のローカルアカウントの作成（Microsoftアカウントの回避）は完了です。
方法4：通常セットアップ→新規でローカルアカウントを作成する
手順としてはものすごくシンプルで、パソコンを正規の方法でセットアップし、作成したアカウントからローカルアカウントを作成、最初に作成したMicrosoftアカウントを削除するという流れです。エラーやバグ、Microsoftの穴をねらう方法ではなく、正規でローカルアカウントを作成する方法となり、使えなくなることは無いと思います。
ただ、Microsoftアカウントが必要なので本末転倒な方法であり、オフラインでのセットアップなどは不可能です。
MSアカウントからローカルアカウントを作成する手順の詳細解説
この方法はあまり使われないと思いますので、解説は少し省略します。
まずはパソコンを普通にセットアップします。Microsoftアカウントも必要ですし、ネット接続も必要です。
人気：»自分でできる。Windows11搭載パソコンの初期設定を解説。初回セットアップは初心者でも簡単
パソコンのセットアップが完了したら、次にこちらの記事の手順でローカルアカウントを作成します。
最後に初回セットアップの時に作ったMicrosoftアカウントを削除します。
少々めんどうではありますが、こちらがWindows11（Microsoft公式）に認められている正規のローカルアカウント作成方法となります。
めんどくさい！！
MicrosoftアカウントなしでもWindows11を使いたい！！
Windows10まではオフライン環境で設定するだけでローカルアカウントの作成ができましたが、Windows11では実質Microsoftアカウントが必須となり、ローカルアカウントの作成でさえもMicrosoftのイタチごっことなっています。
Microsoftが作ったOSなので自社アカウントのユーザーを増やしたい気持ちは分からなくもないですが、半強制となってしまっている点については少し使いづらさを感じてしまうのが個人的な本音です。
