EDIFIERの製品は少し前に「NeoBuds Pro」というワイヤレスイヤホンをレビューさせていただいた以来、性能に対するコスパの良さにどっぷりハマり虜になってしまいました。
-
EDIFIER「NeoBuds Pro」をレビュー! 外部音取り込みやノイキャン、ハイレゾ搭載の全部入りフラグシップ![PR]
最近のワイヤレスイヤホンはノイズキャンセリング(ANC)や外部音取り込み機能(アンビエントサウンド)などのいろいろな機能が追加されている高機能な製品が増えたことで、僕たちガジェットオタクからすればイヤホン選びがとても楽しくなりました。 そんな半面、普通の人からすると機能が多すぎて「どの製品を選んでい ...
続きを見る
現在は「NeoBuds Pro」を自宅で使う音楽鑑賞用、少し安めの「TWS NB2 Pro」を外出先で使用しています。
↑ 前回レビューさせていただいたモデルはこちら。
13,000円前後でアクティブノイキャン(強モード/弱モード)、外部音取り込み(音量調整可能)、アプリコントロール、イコライザ、LDAC対応の全部入りフラグシップモデル。執筆当時はクラウドファンディングのみで購入可能となっていましたが、現在はAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングで購入可能です。
↑ 外出用として使っているのがこちら。レビュー記事は出していませんが、音質の良さや機能性に優れているにも関わらず、お値段は1万円を大きく切っています。
フラグシップモデルの「NeoBuds Pro」からアプリコントロール可能なイコライザとHugh Noise Cancelling(強ノイキャン)、LDACを取り除いたようなモデル。外部音取り込みや通常のアクティブノイズキャンセリングは使えるので、2万円以上の高級モデルはもったいないと考える方にお勧め。
僕の父にもプレゼントしたほどお気に入り。
そして今回ご紹介するのは、2022年6月に登場した最新作「EDIFIER TO-U6+」です。現在のカラーリングはピンクのみとなっていることからも分かるように、EDIFIERの女性向けの完全ワイヤレスイヤホンです。
発売の少し前にご提供いただき、超超小耳な嫁さんと一緒に検証させていただきましたので、特に小耳に悩む女性の方に届くと嬉しいです!
EDIFIERってどこのどんな会社?
「EDIFIER(エディファイア)」1996年に創られた中国のオーディオブランドです。
1996年創立と同時ににスピーカーの生産を開始し、2006年にヘッドホン、2018年にゲーミングオーディオ、2019年にワイヤレスイヤホン業界に参入し、2021年に25周年の記念モデルとして前回レビューさせていただいたのが「NeoBuds Pro」です。
日本ではまだまだ聞き馴染みのないメーカー名かもしれませんが、オーディオメーカーとしては2022年で26年目。
日本国内にも「Edifier Japan」を構えており、国内正規ショップやAmazonでもEDIFIER製品を購入することができます。
公式サイトでは取り扱い製品が少ないようなので、メインの販売元は国内のAmazon内のEDIFIERストアとなりそうです。
スマートな女性向けTWSイヤホン「EDIFIER TO-U6+」
EDIFIER TO-U6+は女性向けに作られた小型のイヤホンではありますが、小型な筐体に長持ちバッテリーや防水防塵、ワイヤレス充電、aptXコーデックなどを搭載している高機能ワイヤレスイヤホンです。
EDIFIER TO-U6+の詳細スペック
以下、EDIFIER TO-U6+の簡単スペックです。
EDIFIER TO-U6+ |
|
製品名 | TO-U6+ |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
再生時間 | イヤホン:8時間 ケース :24時間(充電3回分) =合計32時間 |
ノイズキャンセリング | cVc8.0ノイズキャンセリング (ANCは非搭載) |
外部音取り込み | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
急速充電 | 対応 |
防水防塵 | IP55 |
周波数応答 | 20Hz-20KHz(20,000Hz) |
インピーダンス | 16Ω |
イヤーチップ | S / M / L / XL(Mはあらかじめ本体に装着) |
ワイヤレスイヤホンとしては"そこそこ"高機能な部類
こちらが簡単なスペックで、ワイヤレスイヤホンとして多機能なわけではありませんが、普段使いには十分なスペックです。
ノイズキャンセリングや外部音取り込みこそ搭載していないものの、ワイヤレス充電や急速充電、高めの防水防塵などワイヤレスイヤホンを使う上でのめんどくさい充電関連が楽なところや、故障しにくい作りは優秀です。
EDIFIER TO-U6+実機レビュー
こちらがEDIFIER TO-U6+の外観です。全体的に淡いピンク色で女性向けの製品だと一瞬で判断できますね。性能解説は少し後で行っていますが、これ、現段階でブラックやホワイトカラーがないのが残念!
男性でも薄く小型なワイヤレスイヤホンを欲しい人が必ずいるはずと確信できるほど、ビルドクオリティーが高く、安物感がありません。正直、公式画像を見たときは「ちょっと安っぽくないか?」と感じてしまった部分もありましたが、実機に触れて価格相応なつくりで安心しました。
さすが、期待を裏切らないEDIFIER!
最大の特徴、イヤホン本体が小さい
EDIFIER TO-U6+はイヤホン本体のサイズが小さいことが最大の特徴です。イヤホンが小さいだけでなく、耳に入る部分が細くなり始めるのが早いことで「小耳の方でも耳に収まりやすい」というメリットも兼ね備えた超小型イヤホンなんです。
こちらは僕がEDIFIERの前にメインで使っていたAnker製のイヤホンですが、耳に入る部分に注目です。イヤーピースを外してみると、耳に入る部分が細くなり始めるのがかなり速いことがわかります。耳に入る部分が細くなっている事とイヤホン本体が小さい事が相まってどんな耳にでも対応できるようになっているのですね。
女性の方はもちろん耳が大きな男性でも全く問題なく、普通耳の僕が装着してみてもイヤホン本体が耳の壁に当たらないので、装着感がぼぼ無く痛みも感じません。
ケースもスリムで薄い
イヤホンだけでなくケースもスリムで小さいの大きなメリット。
先ほどのAnker製のイヤホンと冒頭でチラッと紹介した「NeoBuds Pro」と「TWS NB2 Pro」をすべて並べてみましたが、圧倒的な薄さです。ピンク色が膨張色なので写真では持った感じよりも分厚く見ますが、写真で見るよりも実物は薄く感じます。
このサイズ感であればポケットに入れてもボコッとなりにくいので、タイトな服装で持ち歩いても存在感はかなり薄いはず。cVc8.0ノイキャンのおかげでクリアな音声での通話も可能なので、ビジネスシーンにもマッチします。
付属品
EDIFIER TO-U6+の付属品(内容物)
- イヤホン本体( L / R )
- 充電ケース
- イヤーチップ( S / M / L / XL )
- 充電ケーブル(Type-C to A)
- 取り扱い説明書など
付属品は本体含め上記に5つ。イヤーチップのMは初めからイヤホンに装着された状態なので、別の袋には3サイズが入っています。
ワイヤレス充電と急速充電に対応
充電ケーブルは50㎝で少し短めですが、充電端子は Type-C でワイヤレス充電にも対応しているので、お好きなケーブルや充電器で充電してください。ワイヤレス充電が使えるだけで充電の自由度が格段に高くなるので本当にうれしいです。
製品仕様では急速充電に対応との記載がありましたが、イヤホン本体の充電なのか、ケースの有線充電なのか、ワイヤレス充電なのか。どこの急速充電なのかはわかりませんでしたが、どの充電も高速だったので問題なしです。
実際にEDIFIER TO-U6+を試す
ここからは実際の音質レビューです。
音質の評価
サクッと聞いた感想としては「偏った特徴はなく、超クリア」といった感じでしょうか。少し低音が強めな印象を受けましたが、決して雑に感じないソフトな低音でした。
僕(男性)の場合だとイヤーピースをLに交換しないと隙間が空いてしまい低音が逃げてしまいっていたので、イヤホン本体が小さい分イヤーチップで自分の耳にぴったりと合わせる必要があるイヤホンだと思います。
イヤホンの装着感
僕の嫁さんにとっては人生で初めて耳にフィットしたワイヤレスイヤホンだったみたいです。
これまで女性向けに作られた小型イヤホンをいくつか試してみたこともあったのですが、どれも耳から落ちてしまってワイヤレスイヤホンをあきらめていました。でも、EDIFIER TO-U6+はすでにお気に入りのようで、ご提供いただいて検証、撮影が終わったとたんに嫁さんに奪われてしまいました。笑(EDIFIERさん本当にありがとうございます!)
男性の耳だと耳に引っ掛けるように装着することは難しいと思いましたが、イヤーチップさえ合わせてしまえば抜け落ちることはなさそう。イヤホン本体は片側4.6gほどでそこまで軽いわけではないのですが、小さいだけで「軽い」と錯覚したような装着感を感じました。
また、耳に壁面のどこにも強く当たらないので長時間の使用でも痛みや違和感を感じることはありませんでした。
Qualcomm aptX audioに対応
EDIFIER TO-U6+はQualcomm aptX audioに対応に対応しており、ワイヤレスイヤホンとしては音の遅延はほぼ感じませんでした。人が話している動画を見た時でも、口の動きと音声のズレはほぼないと言ってしまってもいいでしょう。
音の認識がシビアな、音ゲーなどでは若干の遅れを感じるかもしれませんが、プレイが不可となるまでの遅延は感じなかったので、外出先でサクッとプレイするくらいであれば問題はないでしょう。
イヤホンはタップでコントロール可能
イヤホンをタップすることでスマートフォンを操作できるタップコントロールも搭載しています。基本的にはダブルタップのみで、状況に応じて機能が変わります。音量コントロールはできないので、この点だけはデメリットでしょうか。
EDIFIERのワイヤレスイヤホンのタップコントロールは、厳密にはタップではなく振動検知で反応しています。指の腹でタッチするよりは爪先などでノックするイメージで触れると反応しやすいです。振動検知式のセンサーだと、イヤホンを装着した状態で寝転がっても誤反応を起こしにくいので、個人的にはとても使いやすいと思っています。
バッテリーの持ちはかなり良い
バッテリー持ちに関してはかなりいいです。
外部音取り込みやアクティブノイズキャンセリングなどのバッテリーを消費してしまう機能が省かれていることもあると思いますが、小型イヤホンと薄型ケースでここまで持ちがよいのは高評価ポイントです。
バッテリーの劣化については長時間使いこんでみないことにはわかりませんが、これまで手にしていたEDIFIERのイヤホンはどれも急速な劣化を感じていないので、バッテリーの質もよいものを使っているのではないでしょうか。
EDIFIER TO-U6+のイマイチなポイントも紹介
最後に少しだけこの製品のデメリットも紹介します。個人的に価格が1万円前後ということを考慮すると少し物足りなさを感じた部分です。
アクティブノイズキャンセリング・外部音取り込みは非搭載
今やイヤホンの機能の代名詞と言っても過言ではない「アクティブノイズキャンセリング」と「外部音取り込み」は非搭載となっています。おそらくコンパクトで小型な筐体をキープしつつバッテリー持ちを長くするためにはこれらの機能を省く必要があったのではないかと思います。
これらの機能が必要な方は、小耳の方向けではありませんが同社製品の「NeoBuds Pro」もしくは少し安めの「TWS NB2 Pro」をおすすめします。
ただ、こういった機能面での不満は完全ワイヤレスイヤホンに取りつかれたガジェットオタクだから物足りなさを感じてしまうだけかもしれません。小型で音質の良いイヤホンをお探しの方にとっては十分な製品だと感じます。
おそらくアプリコントロールも非対応
これまで僕が購入してきたEDIFIER製のワイヤレスイヤホンは純正のアプリ「Edifier Connect」によるコントロールができる製品はほとんどでしたが、現時点ではアプリ内の対応リスト内でEDIFIER TO-U6+が表示されていないのでアプリコントロールには対応していません。
これから対応する可能性もなくはないかと思いますが、コントロールする機能がほとんどないため未対応のままの可能性が高いです。(イコライザだけコントロールしたい)
使用中にイヤホンが点滅する
スマホと接続して使っている時には、常に5秒に1度の2連続点滅が続きます。
装着時の点滅は自分には見えないので気になることはないと思いますが、耳が少しだけ光っている状態が好きではない方にはおすすめできません。
幸い「EDIFIER TO-U6+」は静電式タップではなく、振動を与えるノックでコントロールするので、気になる方は遮光テープなどでLEDをふさいでしまう事もできなくはないです。(ケースなどと干渉する可能性も考えらるので、あくまで自己責任で…)
きっと求めている人がいる「EDIFIER TO-U6+」
今回レビューさせていただいた EDIFIER TO-U6+ は「最近の完全ワイヤレスイヤホンとしては機能が少ない」という部分以外には特にデメリットが見つからない製品でした。僕の嫁さんのように"小耳すぎて世の中のイヤホンが耳に合わない!"って方には一度試していただきたい製品です。
本体が小さいだけでなく、軽い装着感で長時間つけていても疲れないイヤホンでもあるので、ぜひ男性向けモデルのブラックも出していただきたいところです。
↑今回レビューしたEDIFIER TO-U6+
-
EDIFIER「NeoBuds Pro」をレビュー! 外部音取り込みやノイキャン、ハイレゾ搭載の全部入りフラグシップ![PR]
最近のワイヤレスイヤホンはノイズキャンセリング(ANC)や外部音取り込み機能(アンビエントサウンド)などのいろいろな機能が追加されている高機能な製品が増えたことで、僕たちガジェットオタクからすればイヤホン選びがとても楽しくなりました。 そんな半面、普通の人からすると機能が多すぎて「どの製品を選んでい ...
続きを見る
↑ 前回レビューさせていただいたモデルはこちら。
13,000円前後でアクティブノイキャン(強モード/弱モード)、外部音取り込み(音量調整可能)、アプリコントロール、イコライザ、LDAC対応の全部入りフラグシップモデル。執筆当時はクラウドファンディングのみで購入可能となっていましたが、現在はAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングで購入可能です。
↑ 外出用として使っているのがこちら。レビュー記事は出していませんが、音質の良さや機能性に優れているにも関わらず、お値段は1万円を大きく切っています。