Windows 11では標準機能としてスクリーンセーバーを利用できますが、設定の入り口が分かりにくくなっているため、操作に迷う方も多いです。また、写真を使ったスライドショー表示や、パスワードロックの有無、起動しないときの対処法など、細かい部分でつまずくケースもあります。
この記事では、スクリーンセーバーの開き方から基本的な設定、応用的なカスタマイズ方法を解説します。
このページで分かること
- スクリーンセーバーを開く方法(検索と設定アプリ)
- 種類・待ち時間・ロック設定の基本操作
- 写真スライドショーの細かな調整方法
- スクリーンセーバーが起動しないときの確認ポイント
スクリーンセーバーを設定する方法
スクリーンセーバーの設定画面は少し前のWindowsよりも深い階層に隠れているため、設定画面へすぐにアクセスする方法を知っておくと便利です。
検索から直接開く方法と、設定アプリを使ってたどる方法の2パターンを紹介し、その後で基本的な設定方法までを解説します。
「スクリーン セーバーの変更」を開く(検索/設定から)
スクリーンセーバーの設定画面には、2通りの方法でアクセスできます。どちらも簡単なので、好きな方法を選んでください。
スクリーンセーバー設定画面を開く手順
- タスクバーの検索ボックスに「スクリーン セーバー」と入力
- 検索結果から「スクリーン セーバーの変更」をクリック
または、設定アプリからでも以下の手順で到達できます。
設定アプリから開く手順
- Windowsキー+Iで「設定」を開く
- 左メニューから「個人用設定」をクリック
- 「ロック画面」を選択
- 下にスクロールして「スクリーン セーバー」をクリック
どちらでも同じ画面を選択できます。
種類・待ち時間・再開時のロックを設定して適用する
スクリーンセーバーの基本設定は3つの要素で構成されています。ここではそれぞれの意味と効果を表にまとめて解説します。
項目名 | 説明 | 補足 |
---|---|---|
スクリーン セーバーの種類 | 画面に表示するアニメーションや 画像のタイプを選択 |
「バブル」や「写真」 などから選択可能 |
待ち時間 | 無操作状態が続いてから スクリーンセーバーを起動するまでの時間(分) |
短すぎると作業中に 起動してしまうことがある |
再開時にログオン画面を表示 | 解除時にサインインを求める (パスワードロック) |
セキュリティ重視の人は チェック推奨 |
設定が完了したら、右側の「プレビュー」ボタンで動作を確認できます。表示内容に問題がなければ「適用」→「OK」をクリックして設定を保存しましょう。変更が反映されない場合は、電源設定との競合がないかも併せて確認しておくと安心です。
写真スライドショーを好みに合わせて細かく調整する
「写真」スクリーンセーバーを使えば、お気に入りの画像をスライドショーで表示できます。ただし、初期設定ではランダムな画像が表示されるだけなので、フォルダーの指定や表示スタイルの調整を行うことで、自分好みにカスタマイズ可能です。
「写真」を選びフォルダー・シャッフル・速度・サイズを設定
まずは、スクリーンセーバーの種類で「写真」を選び、表示される画像や演出を細かく設定しましょう。
写真スクリーンセーバーの設定手順
- 「スクリーン セーバー」で「写真」を選択
- 右側の「設定...」ボタンをクリック
- 「参照...」から画像が入っているフォルダーを指定
- 必要に応じて「画像をシャッフルする」にチェック
- 「スライドショーの速度」を「遅い」「中」「速い」から選択
- 「画像のサイズを画面に合わせる」を必要に応じてチェック
画像のサイズ設定は、縦横比が異なる写真を扱う場合に特に有効です。チェックを外すと、写真本来の比率で表示されます。
「設定…」「プレビュー」で表示を確認しながら最終調整
カスタマイズが完了したら、必ずプレビューで実際の表示を確認しておきましょう。特に写真のサイズ感や切れ方はプレビューでないと分かりづらいことがあります。
最終確認の手順
- 「設定」ウィンドウで必要な調整をすべて終えたら「保存」をクリック
- スクリーンセーバーのダイアログに戻って「プレビュー」で表示を確認
- 問題がなければ「適用」→「OK」で設定を完了
写真の表示内容に満足できない場合は、別のフォルダーを指定し直したり、表示速度や順序(シャッフルの有無)を見直すとよいでしょう。
起動しない・項目がグレーアウトする時の対処法
スクリーンセーバーを設定したはずなのに起動しない、設定項目がグレーアウトしていて変更できないことがあります。これはシステムやデバイスの動作、または管理者による制限が原因であることが多いため、状況に応じた確認が必要です。
電源とスリープのタイマー競合を解消する
スクリーンセーバーが起動する前に画面がオフになってしまうと、当然ながらスクリーンセーバーは表示されません。設定タイマーの順序に注意が必要です。
電源とスリープの見直し手順
- Windowsキー+Iで「設定」を開く
- 「システム」→「電源」→「画面とスリープ」を選ぶ
- 「画面をオフにするまでの時間」と「スリープにするまでの時間」が、スクリーンセーバーの待ち時間より長いかを確認
たとえば、スクリーンセーバーの待ち時間が10分なのに、画面オフが5分に設定されていると、セーバーは表示されません。必ずセーバーより後に画面が切れるように設定を調整してください。
動画/ゲーム/周辺機器の影響を止めて動作確認する
無操作の状態でも、システムが「動作中」と判断しているとスクリーンセーバーは起動しません。意外な要因で妨げられていることがあります。
スクリーンセーバーが起動しない主な原因
- 全画面動画再生中(YouTube、Netflix など)
- 全画面のゲームやプレゼンテーションソフト起動中
- 光学式マウスが明るい面や振動のある場所に置かれている
- 外付けゲームパッドや入力デバイスが断続的に信号を送っている
これらが原因の場合、一時的に該当アプリやデバイスを終了または取り外すことで、スクリーンセーバーが正常に動作するかどうかを確認できます。
まとめ|安全に美しくスクリーンセーバーを使うコツ
スクリーンセーバーは見た目のカスタマイズだけでなく、セキュリティやリラックス効果の面でも役立ちます。
正しく設定することで、好みに合った美しい表示と安全性を両立させることができます。動作しない場合でも、設定や環境を見直すことでほとんどの問題は解消できます。