Windows11でアプリをインストールする方法は、大きく分けて2種類あります。Microsoft Storeからダウンロードする「Storeアプリ」と、公式サイトなどからインストーラーを入手して導入する「従来型アプリ」です。
同じアプリでも両方の形式で配布されていることがあり、どちらを選べばいいのか迷う場面も少なくありません。この記事では、それぞれの特徴や違いを整理しながら解説します。
このページで分かること
- Microsoft Storeアプリと従来型アプリの基本的な違い
- インストール・更新・削除方法それぞれの違い
- 自分のPCにあるアプリがどちらの種類か確認する方法
- 同じアプリで両方ある場合の選び方
Microsoft Storeアプリと従来型アプリとは
Windows11で使えるアプリには、入手方法や動作の仕組みが異なる2つの種類があります。それぞれの基本的な特徴を理解しておくと、アプリ選びやトラブル時の対処がしやすくなります。
Microsoft Storeアプリの特徴
Microsoft Storeアプリは、Windows標準の「Microsoft Store」からインストールするアプリです。スマートフォンの App Store や Google Play と同じような仕組みで、ストア内で検索してワンクリックで導入できます。
Storeに登録されているアプリは、Microsoftがウイルス混入や不正な動作がないかを検証した上で公開されています。そのため、一般のサイトからダウンロードするよりも安心してインストールできるのが大きなメリットです。
Microsoft Storeアプリの主な特徴
- Microsoft Storeからワンクリックでインストール
- Microsoftの検証を通過した安全なアプリのみ公開
- 更新はストア経由で自動的に行われる
- サンドボックス環境で動作し、システムへの影響が限定的
- アプリ単体でインストールされるため、余計なソフトが付いてこない
一方で、ストアに登録されていないアプリは入手できない点や、一部のアプリでは従来型と比べて機能が制限されている場合もあります。また、アプリ単体でインストールされる仕組み上、動作に必要な追加コンポーネントがある場合は別途インストールが必要になることもあります。
従来型アプリ(インストーラー版)の特徴
従来型アプリは、アプリ提供元の公式サイトなどからインストーラー(.exeや.msiファイル)をダウンロードして導入するアプリです。Windows 7 やWindows 10 の頃(それよりももっと前)から使われてきたインストール方式で、多くのソフトウェアがこの形式で配布されています。
システムに直接インストールされるため、アプリの機能をフルに使えることが多く、細かいカスタマイズや設定にも対応しやすいのが特徴です。
従来型アプリの主な特徴
- 公式サイトからインストーラーをダウンロードして導入
- 機能制限がなく、フル機能で使えることが多い
- システムへのアクセス権限が広く、柔軟なカスタマイズが可能
- 動作に必要なコンポーネントも一緒にインストールされることが多い
- 主目的以外のPRソフト等が隠れている場合がある。(E START アプリのようなもの)
ただし、従来型アプリのインストール時には注意が必要な点もあります。無料ソフトの中には、インストール時に広告付きのソフトや別のアプリを一緒にインストールしようとするものがあります。インストール画面をよく確認せずに「次へ」を連打していると、意図しないソフトが入ってしまうこともあるため、各画面の内容をしっかり確認しながらインストールを進めましょう。
関連:»「E START アプリ」が突然現れた(勝手にインストールされた)ときの対処法
また、ダウンロード時にメールアドレスの登録を求められるサイトもあり、登録後に広告メールが届くようになるケースもあります。
両者の違いを比較
Microsoft Storeアプリと従来型アプリはWindows上で動作するという点では同じですが、インストールから削除までの流れや、セキュリティの仕組みに違いがあります。
インストール・更新・削除方法の違い
アプリの導入から管理までの流れは、2つの形式で大きく異なります。以下の表で比較してみましょう。
| 項目 | Microsoft Storeアプリ | 従来型アプリ |
|---|---|---|
| インストール | Storeで検索→「入手」をクリック | 公式サイトからダウンロード→実行 |
| 更新 | Store経由で自動または一括更新 | アプリ起動時に通知、または手動で確認 |
| アンインストール | 設定画面またはスタートメニューから削除 | 設定画面または専用アンインストーラーで削除 |
Microsoft Storeアプリは、ストアの「ライブラリ」画面から複数のアプリをまとめて更新できるため、管理の手間が少なくて済みます。
一方、従来型アプリの更新方法はアプリによって異なります。起動時に「新しいバージョンがあります」と通知が出るものや、設定画面から手動で更新を確認するものなど様々です。ブラウザのように使用中に自動更新されるものもありますが、多くのアプリでは自分で更新を確認する必要があります。
セキュリティと動作権限の違い
両者の大きな違いの一つが、セキュリティの仕組みと動作時の権限です。
Microsoft Storeアプリは「サンドボックス」と呼ばれる隔離された環境で動作します。これにより、アプリがシステムの重要な部分に勝手にアクセスすることが制限され、万が一問題のあるアプリをインストールしても被害が最小限に抑えられます。
セキュリティ面での違い
- Microsoft Storeアプリ
↳ Microsoftが検証済み。サンドボックス環境で動作し、システムへの影響が限定的 - 従来型アプリ
↳ ダウンロード元の信頼性は自己判断。システム全体へのアクセス権限を持つ
従来型アプリはシステムに直接インストールされるため、より広い権限でPCを操作できます。高度な機能を使うには必要な場合もありますが、信頼できない配布元からダウンロードするとマルウェア感染のリスクがあります。
なお、Windows11では従来型アプリをインストールしようとした際に、注意を促す警告画面が表示されることがあります。これはMicrosoft Store以外からのインストールに対するセキュリティ機能で、設定によって表示の有無を変更できます。
プライバシーとアカウント情報の違い
見落としがちな違いとして、インストール履歴の管理方法があります。
Microsoft Storeからインストールしたアプリは、Microsoftアカウントに紐づいて記録されます。つまり、どのアプリをインストールしたかという情報がMicrosoft側で把握される仕組みです。これは別のPCでも同じアプリを簡単に再インストールできるというメリットがある反面、利用履歴がアカウントに残るという点は知っておくべきでしょう。
一方、従来型アプリは基本的にダウンロードしたサイト側でダウンロード数が記録される程度で、誰が何をインストールしたかまでは把握されません(メールアドレス登録を求めるサイトは除く)。
※Microsoftアカウントの紐付きがないローカルアカウントで無料アプリをインストールした場合は管理の対象外となります。
人気:»Windows11で新しいローカルアカウント(ユーザー)を追加する方法
自分のPCにあるアプリの種類を確認する方法
すでにインストールされているアプリがMicrosoft Storeアプリなのか、従来型アプリなのかを確認する方法を紹介します。トラブルが起きたときの原因切り分けにも役立ちます。
スタートメニューから確認する手順
最も手軽な確認方法は、スタートメニューでアプリを右クリックしたときに表示されるメニューの内容をチェックすることです。
スタートメニューから確認する手順
- 「スタート」ボタンをクリック
- 「すべてのアプリ」をクリック
- 確認したいアプリを右クリック
- 「詳細」をクリック
- 表示されるメニューの内容を確認
右クリックメニューに「ファイルの場所を開く」が表示される場合は従来型アプリです。
一方、「アプリの設定」「評価とレビュー」「共有」といった項目が表示される場合はMicrosoft Storeアプリと判断できます。
設定画面から確認する手順
設定画面の「インストールされているアプリ」一覧からも確認できます。こちらの方法では、より詳しい情報を確認することができます。
設定画面から確認する手順
- Windowsキー+Iで「設定」を開く
- 左メニューから「アプリ」をクリック
- 「インストールされているアプリ」をクリック
- 確認したいアプリの右側にある「…」をクリック
表示されるメニューに「詳細オプション」がある場合はMicrosoft Storeアプリの可能性が高いです。また、アプリ名の下に発行元や容量とともに「Microsoft Store」と表示されているかどうかも判断材料になります。
同じアプリで両方ある場合の選び方
SpotifyやiTunes、Zoomなど、一部のアプリはMicrosoft Store版と従来型の両方が用意されています。どちらを選ぶべきかは、使い方や重視するポイントによって変わってきます。
Microsoft Storeアプリを選ぶべきケース
手軽さや安全性を重視するなら、Microsoft Storeアプリがおすすめです。
Storeアプリが向いているケース
- アプリの更新を自動で済ませたい
- インストール元の安全性を気にせず使いたい
- 余計なソフトを一緒にインストールしたくない
- アプリの基本機能だけ使えれば十分
- PCにあまり詳しくない家族が使う
Microsoftの検証を通過したアプリのみがストアに並ぶため、不正なソフトウェアをつかまされるリスクが低くなります。また、インストール時に別のソフトが勝手に入ることもないため、パソコン初心者や管理の手間を減らしたい人に適しています。
従来型アプリを選ぶべきケース
アプリの全機能を使いたい場合や、細かい設定が必要な場合は従来型アプリが適しています。
従来型アプリが向いているケース
- Store版では使えない機能がある
- 他のソフトやプラグインとの連携が必要
- 業務用途で細かい設定やカスタマイズが求められる
- Store版で動作が不安定だった経験がある
- インストール履歴をMicrosoftアカウントに残したくない
実際に、同じアプリでもStore版と従来型で機能差があるケースは珍しくありません。たとえば、iTunesのStore版ではCDからの音楽取り込みに制限があったり、一部のアプリではプラグインのインストールができなかったりすることがあります。必要な機能がStore版で使えるか事前に確認しておくと安心です。
まとめ|用途に合わせてアプリの形式を選ぼう
Microsoft Storeアプリと従来型アプリはどちらもWindows11で使えるアプリですが、インストール方法やセキュリティの仕組み、機能面に違いがあります。
手軽さや安全性を重視するならMicrosoft Storeアプリ、フル機能や柔軟なカスタマイズが必要なら従来型アプリを選ぶのが基本的な考え方です。同じアプリで両方の形式がある場合は、自分の使い方に合った方を選んでください。
