Windows11のタスクバーにある時計は、初期設定では「時」と「分」だけが表示されています。しかし、細かい時間の確認が必要な場面では「秒」も表示しておいたほうが便利な場面もあります。
この記事では、Windows11のタスクバークロックに「秒」を表示する方法をから、複数ディスプレイでの時計表示や表示形式の変更など、時計まわりの調整をまとめて解説します。
このページで分かること
- タスクバーの時計に「秒」を表示/非表示する方法
- 秒表示を使う際の注意点と元に戻す手順
- 時刻の表示形式(24時間/12時間)の切り替え方
- 通知領域の整理による時計の見切れ対策
まずは設定:時計に「秒」を表示する
Windows11では、設定アプリからタスクバーの時計に「秒」を表示できるようになっていますが、標準ではバッテリー消費量が増えることもありオフになっています。
タスクバーの動作から秒表示をオン/オフする
秒を表示するための設定は、タスクバーの設定ではなく、設定の「時刻と言語」の中に用意されています。
秒表示をオンにする手順
- Windowsキー+Iで「設定」を開く
- 左メニューから「時刻と言語」をクリック
- 「日付と時刻」をクリック
- 「システムトレイに時刻と日付を表示する」をオンにして展開
- 「システムトレイの時計に秒を表示する」をオン
この設定をオンにすると、時計の表示に「秒」が追加されます。
秒表示を使う際の注意点
秒表示はリアルタイムで変化するため、わずかではありますがパソコンへの負荷が増えます。特にノートパソコンなどバッテリー駆動時には、使用状況によってバッテリー消費に影響が出る可能性も考えられます。
また、筆者の個人的な感じ方ではあるのですが、小さなノートパソコンの画面では右下で常に秒が動いているため、気が散ることが多いようにも感じます。
何かのミーティングが17時ピッタリに始まるときや、年明けの瞬間を感じたいとき以外はOFFにしていることが多いですね。
合わせて整える関連オプション
秒表示の設定とあわせて確認しておきたいのが、時計に関連するその他の表示オプションです。マルチディスプレイでの表示、時刻の表記形式、通知領域の整理など、使いやすさを左右するポイントがいくつかあります。以下で、それぞれの設定方法を紹介します。
24時間表記/12時間表記など時刻形式の変更
表示される時刻の形式も、自分の好みに合わせて変更できます。たとえば「午後3時」を「15:00」のように表示したい場合は、以下の設定を行います。
時刻表記を変更する手順
- Windowsキー+Iで「設定」を開く
- 左メニューから「時刻と言語」を選ぶ
- 「言語と地域」をクリック
- 「地域の形式」の項目で「データ形式」をクリック
- 「短い時刻」「長い時刻」を好みの形式に変更(例:HH:mm:ss)
「短い日付」のカスタム書式では、日・月・年・曜日の各要素を好きな形式で組み合わせることができます。以下の一覧では、書式記号の意味と表示の具体例を、分かりやすく日付・月・曜日がすべて異なる例(2025年3月7日・金曜日)で統一して紹介しています。
書式記号 | 意味 | 表示例(2025年3月7日・金曜日) |
---|---|---|
d | 日(1桁) | 7 |
dd | 日(常に2桁) | 07 |
ddd | 曜日の略称 | 金 |
dddd | 曜日のフル表記 | 金曜日 |
M | 月(1桁) | 3 |
MM | 月(常に2桁) | 03 |
MMM | 月の略称(日本語では基本非表示または無効) | (※非対応) |
MMMM | 月のフル表記(日本語では「3月」) | 3月 |
yy | 西暦の下2桁 | 25 |
yyyy | 西暦4桁 | 2025 |
記号は自由に組み合わせられ、スラッシュ(/)、ピリオド(.)、ハイフン(-)なども区切り文字として使用可能です。カッコを使えば曜日などの補足要素を視認しやすく表示できます。
使用例
- [yyyy/MM/dd dddd]
↳ 2025/03/07 金曜日 - [yyyy-MM-dd-dddd]
↳ 2025-03-07-金曜日 - [M.d dddd]
↳ 3.7 金
ちなみにMのみ大文字となっているのは【「m」=分(minutes)/「M」=月(Month)】となっていることから、時間や日付のフォーマットでは大文字・小文字で区別されています。(※秒数表示(小文字の m )は日付ではなく時刻のタブで使用できます。)
詳しくはタスクバーに曜日を追加する方法をについての記事で解説しています。
関連:»タスクバー右の時計に曜日を表示(追加)する方法【Windows11】
まとめ|必要な表示だけに整えて見やすい時計に
タスクバーの時計に「秒」を表示することで、より正確な時刻を把握できるようになります。
ただし、バッテリー使用量などに多少の影響が出ることもあるため、自分の利用スタイルに応じてオン/オフを切り替えるのが理想です。合わせて時刻の表記形式なども調整しておけば、自分の好みのビジュアルのタスクバーを作ることができます。
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- 2025-10-04:»記事が公開されました。(Windows 11 Pro 24H2 [OS Build 26100 or later] にて実施/確認した情報となります。)