Windows11でWindows Updateを実行したとき、ダウンロードが0%のまま動かない、インストールが特定のパーセンテージで止まったまま、再起動しても完了しない…といったトラブルに遭遇することがあります。
この記事では、Windows Updateが止まってしまう原因の特定方法から、トラブルシューティングツールの実行、サービスの再起動、手動インストールまで、状況に応じた解決手順を順を追って解説します。
このページで分かること
- Windows Updateが止まる・進まなくなる主な原因
- トラブルシューティングツールやサービス再起動による解決手順
- ストレージ容量の確認と確保の方法
- 手動インストールなど最終手段の対処法
Windows Updateが止まる主な原因
Windows Updateが途中で止まる原因はひとつではありません。ネットワークの問題からパソコン自体の性能まで、さまざまな要因が絡み合っていることもあります。原因を把握しておくことで、どの対処法を試すべきか判断しやすくなります。
ネットワーク接続の不安定・切断
Windows Updateは更新プログラムをMicrosoftのサーバーからダウンロードするため、インターネット接続が不安定だとダウンロードが止まったり、失敗したりする原因になります。
特にWi-Fi接続を使っている場合、電波状況が悪いエリアで作業していたり、ルーターとの距離が離れていたりすると、途中で接続が切れてしまうことがあります。また、回線が混雑している時間帯は通信速度が低下し、大容量の更新プログラムのダウンロードに時間がかかるケースもあります。
更新が進まないと感じたら、まずブラウザでWebページが正常に表示されるか確認してみてください。接続に問題がある場合は、ルーターの再起動や有線LANへの切り替えを試すと改善することがあります。
ストレージの空き容量不足
Windows Updateでは、更新プログラムをダウンロードしてから展開・インストールするため、一時的にかなりのストレージ容量を使用します。空き容量が少ないと、ダウンロードの途中で止まったり、インストールが進まなくなったりします。
Microsoftは大型アップデートの場合、最低でも20GB程度の空き容量を推奨しています。日常的な累積更新プログラムでも数GBの空きは必要です。
空き容量不足になりやすいケース
- 128GB以下の小容量SSDを搭載したノートパソコン
- 動画や写真などの大きなファイルを本体に保存している
- 古い更新プログラムや一時ファイルが蓄積している
「設定」→「システム」→「ストレージ」から現在の空き容量を確認できます。容量が不足している場合は、不要なファイルの削除やクリーンアップを行いましょう。
Windows Update関連サービスの不具合
Windows Updateはバックグラウンドで複数のサービスが連携して動作しています。これらのサービスに不具合が発生していたり、正常に起動していなかったりすると、更新処理が途中で停止することがあります。
Windows Updateに関連する主なサービス
- Windows Update
↳ 更新プログラムの検出・ダウンロード・インストールを管理 - Background Intelligent Transfer Service(BITS)
↳ バックグラウンドでファイル転送を行う - Cryptographic Services
↳ 更新プログラムの署名を検証する
これらのサービスが停止していたり、エラー状態になっていたりすると更新が進みません。サービスの再起動で解決するケースも多いため、後述する対処法を試してみてください。
パソコンのスペックが低い
CPUやメモリの性能が低いパソコンでは、更新プログラムのインストール処理に非常に時間がかかることがあります。止まっているように見えても、実際にはゆっくり処理が進んでいるケースも少なくありません。
特に古いパソコンや、メモリが4GB以下の機種では、大型アップデートの際に数時間かかることもあります。「更新プログラムを構成しています」の画面で長時間止まっている場合でも、ハードディスクのアクセスランプが点滅していれば処理は継続中です。
目安として、通常の累積更新なら30分〜1時間程度、大型アップデート(機能更新プログラム)なら1〜3時間程度は待ってみることをおすすめします。それ以上経っても進まない場合は、別の原因を疑って対処法を試しましょう。
Windows Updateが進まない時の対処法
原因がはっきりしない場合でも、いくつかの対処法を順番に試すことで解決できることがほとんどです。まずは手軽に実行できる方法から始めて、それでもダメなら次の手段に進むという流れで対応していきましょう。
トラブルシューティングツールを実行する
Windows11には、Windows Update関連の問題を自動的に検出・修復してくれるトラブルシューティングツールが用意されています。最初に試すべき対処法として、まずはこのツールを実行してみましょう。
トラブルシューティングツールの実行手順
- Windowsキー+Iで「設定」を開く
- 左メニューから「システム」をクリック
- 「トラブルシューティング」をクリック
- 「その他のトラブルシューティング ツール」をクリック
- 「Windows Update」の「実行する」をクリック
- 画面の指示に従い、検出された問題を修正する
ツールが問題を検出すると、自動的に修復を試みます。完了後にパソコンを再起動し、再度Windows Updateを実行してみてください。
Windows Updateサービスを再起動する
Windows Update関連のサービスが正常に動作していない場合、サービスを手動で再起動することで問題が解決することがあります。
Windows Updateサービスの再起動手順
- Windowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「services.msc」と入力し「OK」をクリック
- 一覧から「Windows Update」を探し、右クリック →「再起動」を選択
- 同様に「Background Intelligent Transfer Service」も右クリック →「再起動」
- サービス画面を閉じ、「設定」→「Windows Update」で更新を再試行
サービスが「停止」状態になっている場合は、「再起動」ではなく「開始」を選んでください。両方のサービスを再起動した後、Windows Updateを再度実行して進行するか確認しましょう。
ストレージの空き容量を確保する
ストレージの空き容量が不足している場合は、不要なファイルを削除して空きを確保します。Windows11に標準搭載されているストレージセンサー機能を使えば、簡単にクリーンアップできます。
ストレージのクリーンアップ手順
- Windowsキー+Iで「設定」を開く
- 左メニューから「システム」をクリック
- 「ストレージ」をクリック
- 「クリーンアップ対象候補」をクリック
- 「一時ファイル」をクリックし、削除する項目にチェックを入れる
- 「ファイルの削除」をクリック
一時ファイル、ごみ箱、ダウンロードフォルダ内の古いファイルなどを削除することで、数GB〜数十GBの空き容量を確保できることがあります。削除後は最低でも20GB以上の空きがある状態でWindows Updateを再試行してください。
それでも解決しない場合の対処法
ここまでの方法を試しても更新が進まない場合は、更新プログラムを手動でインストールしたり、一度更新を止めてから再開したりすることで、問題を回避できる場合があります。
Microsoft Update カタログから手動でインストールする【中級者向け】
Windows Updateから正常にダウンロードできない場合、MicrosoftのWebサイトから更新プログラムを直接ダウンロードして手動でインストールする方法があります。
手動インストールの手順
- ブラウザで「Microsoft Update カタログ」にアクセス
- インストールしたい更新プログラムの名称やKB番号(例:KB5034441)を検索
- 自分のWindowsに合ったバージョン(x64など)の「ダウンロード」をクリック
- ダウンロードしたファイル(.msu形式)をダブルクリックして実行
- 画面の指示に従ってインストールし、完了後に再起動
インストールしたいKB番号は、「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」でエラーになっている更新プログラムを確認すると分かります。この方法は少し手間がかかりますが、通常のWindows Updateで失敗する更新プログラムも確実にインストールできます。
更新プログラムを一時停止して再開する
Windows Updateの処理が途中で固まってしまっている場合、一度更新を一時停止してから再開することで、処理がリセットされて正常に進むことがあります。
更新の一時停止と再開の手順
- Windowsキー+Iで「設定」を開く
- 左メニューから「Windows Update」をクリック
- 「1週間一時停止する」をクリック
- 数分待ってから「更新の再開」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリックして再度ダウンロードを開始
この操作により、ダウンロード中だった更新プログラムがリセットされ、最初からやり直すことができます。ネットワークの一時的な問題やサーバー側の混雑が原因だった場合は、これだけで解決することも珍しくありません。
まとめ|更新が止まっても電源は切らないで
Windows Updateが止まってしまっても、慌てて電源を切るなどはしないでください。アップデートが進行しない場合は、サービスの再起動、ストレージの空き容量確保、手動インストールと段階的に試していくことで、ほとんどのケースは解決できます。
更新中に強制終了するとシステムファイルが破損するリスクがあるため、処理中のランプが点滅している間は焦らず待つことも大切です。
