今回はゲーミングデバイス界ではめちゃくちゃ有名なGameSir様より任天堂Switch用に開発された小型プロコン「GameSir T4 mini」をご提供いただきましたのでレビューします。
GameSir製品のレビューは前回のiOS用ゲームパッド「GameSir X2 Lightning」に続いて2回目のレビューとなります。iPhoneでコントローラーを使ってゲームを試したいという方は前回のレビューも合わせてご覧いただければと思います。
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GameSirとは?
GameSir(ゲームサァ)とは2010年に中国で生まれたゲーミングデバイスメーカーです。今回ご紹介させていただくのはiPhone専用のゲーミングコントローラーですが、パソコン用、ゲーム機用など様々なデバイス向けの周辺機器を販売しているメーカーです。
日本国内ではあまり聞きなじみのないメーカーかもしれませんが、Twitterフォロワー数も32万人を超えており、コアなファンも多い世界的な有名メーカーなんです。
ゲーム用のデバイスメーカーと聞くと「特定のゲーム機専用コントローラーの互換品」や「マウス&キーボード」を思い浮かべると思いますが、今回ご紹介するような前例のない革新的なデバイスを作っているメーカーなので、ゲーム好きの方は要チェックです。
小型で高機能なコントローラー「GameSir T4 mini」
今回ご紹介させていただくのは任天堂Switchように作られた小型のコントローラー「GameSir T4 mini」です。ボタンの配列は任天堂純正のプロコンと全く同じですが、Bluetoothで接続することができる環境さえあればWindowsPCやAndroid、iPhoneなどSwitch以外の端末でも使用することができます。
GameSir T4 miniのスペック
実機レビューの前にT4 miniの詳細なスペックをご紹介します。僕は普段、任天堂の純正Proコントローラーを使ってゲームすることが多いので、比較用として隣にスペックを置いておきます。
製品 | GameSir T4 mini | 任天堂 Switch Proコントローラー |
---|---|---|
ボタン数 | 13ボタン+十字キー+アナログスティック×2 | 12ボタン+十字キー+アナログスティック×2 |
製品サイズ | 横143mm×縦83mm×厚さ53mm | 横152mm×縦106mm×厚さ60mm |
重量 | 152g(実測) | 約246g |
接続方法 | 無線(Bluetooth5.0) 有線(USB Type-C) |
無線(Bluetooth3.0) 有線(USB Type-C) |
ジャイロセンサー | ○ | ○ |
アミーボ対応 | × | ○ |
振動 | ○ | ○(HD振動対応) |
ターボ機能(連射) | ○ | × |
充電/駆動時間 | 3時間/10時間 | 6時間/40時間 |
ホームボタンSwitch起動 | ○ | ○ |
価格 | $35.99≒4,067.30 ($1≒113.01円) |
7,678円(税込) |
大きな違いとしてはT4 miniはサイズが小さくボタン連射などのマクロ機能が搭載されている点で、アミーボは任天堂純正のProコントローラーのみで使用できるといったところでしょうか。
また、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントなのですが、ホームボタンでスリープ状態のSwitchの電源をオンにできる機能が付いている事ですね。テレビでプレイする時にこの機能がないとわざわざSwitchを設置しているところまで行って電源ボタンで電源を入れなければなりません。
海外製品なので国内での価格にばらつきがありますが、公式価格は$35.99となっており、任天堂Switch用Proコンの半額強で購入できる価格帯となっていますね。この値段でどこまで使えるのか楽しみです。
T4 miniを実機レビュー!
ここからは実機を任天堂Switch純正Proコンと比較しながらレビューします。まずサイズ感ですが比べてみるとそこまで小さい訳ではありませんがグリップ部分がかなり小さいことが分かります。そのほかの部分は本家Proコンと全く同じ配列で、ボタン同士の幅なども同じなので普段からProコンを使っている人だったら違和感なく操作できます。
ABXYボタンは印刷ではなく、ボタン本体がレンズのようになっているデザインでカッコいいです。正面についているボタン類の押し心地はProコンとほとんど変わりませんね。
アナログスティックの細かい突起がグリップ感を高めてくれていて、滑らない操作感が良い。
背面はこんな感じ。どちらも半透明のスケルトンデザイン。
使っていて一番の違いを感じたのはZR/ZLボタンでした。任天堂のProコンはボタンが後ろに長いので指が引っかかるようにプッシュすることができるます。
一方、T4 miniはボタンが短く引っかかる部分がないので、RボタンとZRボタンのどちらを押しているのかが分かりにくいときがあります。互換品に触れるまで気にしたことが無かった部分ですが、さすが任天堂。細部の操作性まで考えてあるんですね。この点はT4 miniのちょっとしたデメリットかもしれません。
握った感じは全然違います。グリップ部分がなくなっただけでここまで違うとは思いませんでしたが、どちらも一長一短といった感じです。しっかり持てるProコンに対して少し物足りない感じはするけど驚くほど軽いT4 mini。
T4 miniを持った後にProコンを持つと無意識に「重っ…!」と声がでてししまうほど重く感じてしまいます。
Switchコントローラーとしては驚異的に軽量
実測でProコンが246gなのに対し、T4 miniは152gと100g近く軽いのでゲーム時に手首にかかる負担は全然違いますね。FPSなどゲームの精度が求められる用途にはProコンが向いているかもしれませんが、どうぶつの森やポケモンといったラフにプレイするタイトルであればT4 miniのほうが向いているかもしれません。
めっちゃ光る。光り方はキレイ。
そしてこのT4 mini、光ります。
コントローラーが光るのはけっこう珍しいんですが、中央のT(おそらくTurbo)ボタンをクリックしながらどちらかのスティックを押し込むとスティック周りの発光カラーやパターンを変更することができます。
- Tボタン+スティック押し込み
→発光カラー変更 - Tボタン+スティック押し込み2回
→通常点滅⇔呼吸発光切り替え
光りかたはけっこうキレイですね。コントローラーまでこだわりたい人やゲーミングデバイス感を出したい方にとっては嬉しい仕様かもしれませんね。
なお、LEDは固定色の物がたくさん実装されているようで、特定の色に変更した場合には特定の決まった場所は光るようです。
暗闇だとけっこう明るいです。キレイですごく良い仕様だと思うのですが、このLEDは消すことができないようです。また、スティック周りのLEDは色変更できるのですが、ABXYボタンはずーっと固定色で光り続けます。
個人的にはここがけっこう大きなマイナスポイントですね…。光るデバイスが嫌いなわけではないのですが、消灯できないと使いにくくなる場所などがあるので、後継機ではLEDをOFFにするモードも搭載してほしい!
やはりアナログスティックの無効範囲も存在
少し分かりにくいかもしれませんが、上の図の全体がアナログスティックの可動域だとすると、黄色の範囲の「わずかに倒した範囲」では操作が入力されていない状態になり青色の「以降の可動域限界までの範囲」ではとてもスムーズに動作する状態です。
とはいえ、どのゲームコントローラーのアナログスティックでも「中心点に近い部分の無効範囲」が存在するので、GameSir X2 Lightning特有のデメリットという訳でもありません。ただ任天堂Switchのプロコンと比較すると無効範囲が大きいというデメリットがありました。
あくまで昔FPSゲームにドはまりしていた僕自身の感想なので、こんな無効範囲くらいでは何も感じないという方のほうが多いかもしれません。Switchでシビアなコントロールが要求されされるタイトルは少ないので、大きな問題ではないかもしれませんが、一応ここもデメリットとして正直にレビューします。
総評&「GameSir T4 mini」のメリットとデメリットのまとめ。
GameSir T4 miniを約3日間使い込んでみましたが、Switch用コントローラーとしては軽量で作りもしっかりしているので大きな不満はありませんでした。僕はポケモンが好きなので、新作のブリリアントダイヤモンドをずーっとプレイし続けているのですが大きな不満は今のところありません。
やはり「コントローラーが軽い」というのは大きなメリットですね。驚くほど疲れません。本体が小さいのでグリップ感には物足りなさを感じますが不便さは全くありません。
デメリットはアナログスティックの無効範囲が少し広い事ですが、ポケモンをプレイしている限りではProコンとは大差はありませんでした。僕としてはLEDをオフにできない事のほうが大きなデメリットだと感じました。
T4 mini単体でSwitchを起動できる点などはとても優秀なので、Proコンちょっと高いと考えている方にはかなりおすすめできる一品です。
海外の製品ですが、国内のAmazonでも取り扱いがあるので、気になった方は購入してみてください。