稀ではありますが、アプリのウィンドウが画面の端にはみ出してしまい、ドラッグで戻せなくなってしまうことがあります。このような状況になるとマウス操作だけでは解決が難しく、実行中のタスクの継続もできずモヤモヤしてしまいます。
このページでは、ショートカットキーやWindowsの設定を活用して、はみ出したウィンドウを簡単に元の位置に戻す方法を紹介します。
このページで分かること
- ショートカットキーを使ってウィンドウを元に戻す方法
- タスクマネージャーや解像度変更による解決策
- マルチディスプレイ環境での対処法
- 今後同じことが起こらないための設定方法
ウィンドウを元に戻す方法
画面の外に出てしまったウィンドウは、キーボードショートカットや設定を活用することで簡単に元に戻せます。マウスで移動できない場合でも、ショートカットキーを使えば手早く復帰できます。
以下では、キーボード操作・タスクマネージャー・ディスプレイ設定の調整など、さまざまな方法でウィンドウを元に戻す手順を紹介します。
キーボードショートカットで移動する
ウィンドウが画面の外に出てしまった場合、マウスで操作できなくてもキーボードショートカットを使えば簡単に移動できます。特に、Altキーや矢印キーを使う方法が便利です。
ショートカットキーでウィンドウ移動①
- Alt+Tabでウィンドウを選択します。
もしくは、タスクバーで対象のアプリをクリック(移動したいウィンドウをアクティブにする。) - Windows+← or →でウィンドウを移動可能
こちらのウィンドウ移動の手順では、ウィンドウに触れることができなくてもWindowsの「スナップ画面(ウィンドウスナッピング)」を起動できる方法です。
ショートカットキーでウィンドウ移動②
- Alt+Tabでウィンドウを選択します。
もしくは、タスクバーで対象のアプリをクリック(移動したいウィンドウをアクティブにする。) - Alt+Spaceを押してウィンドウメニューを表示します。
- 「移動」を選択し、矢印キーでウィンドウを画面内に移動します。
- 位置を調整したら、Enterキーで確定します。
Alt+Spaceを使った操作方法はPowerToys Runなどの外部ソフトを使用していると、ショートカットが被ってしまい使用不可になるのでご注意ください。
ディスプレイ設定を確認して解決する方法
ディスプレイ設定の変更でウィンドウの位置が修正されることがあります。
ディスプレイ設定の確認手順
- Windowsキー+Iを押して、設定を開きます。
- システム > ディスプレイを選択します。
- 拡大縮小とレイアウトの項目をすべて「(推奨)」の値に設定。
クリックで開く
Direct→:ディスプレイ設定を開く
(クリックで設定が開きます。)
※Windows搭載PCからクリックした場合のみ
ディスプレイの解像度の設定がおかしくなってしまった時はこの手順で解決することが多いです。
ウィンドウが画面外にある場合、一時的に解像度を変更することで、ウィンドウの位置がリセットされ、画面内に戻ることがあります。
解像度を変更してウィンドウを取り戻す手順
- Windowsキー+Iを押して、設定を開きます。
- システム > ディスプレイを選択します。
- 「ディスプレイの解像度」欄で、一時的に異なる解像度を選択します。
- 画面が切り替わったら、ウィンドウが見えるか確認します。
- ウィンドウが見つかったら、元の解像度に戻します。
この方法は、特にマルチディスプレイを使用していた環境で外部モニターを外した後に有効です。一時的に解像度を変更することで、ウィンドウの表示位置がリセットされ、メイン画面に戻ることが期待できます。
注意ポイント
解像度を変更すると、アイコンの配置がずれたり、画面の表示が一時的に乱れることがあります。
そのため、元の解像度をメモしておき、作業後に必ず元に戻すようにしましょう。
仮想デスクトップでのウィンドウ操作を試す
仮想デスクトップを使用している場合、別のデスクトップにウィンドウが移動している可能性があります。
仮想デスクトップの確認方法
- Windowsキー+Tabを押して、仮想デスクトップの一覧を表示します。
- ウィンドウが別のデスクトップにある場合は、ドラッグして現在のデスクトップに戻します。
意図せずウィンドウが別の仮想デスクトップに移動してしまうことは少ないですが、普段から仮想デスクトップを使っている場合は確認をしてみましょう。
マルチディスプレイ設定を調整する
外部モニターを使用している場合、Windowsのマルチディスプレイ設定を変更することで、画面外にあるウィンドウを元に戻せることがあります。
マルチディスプレイ設定でウィンドウを復元する手順
- Windowsキー + P を押してディスプレイ設定メニューを開きます。
- 表示されるオプションから「PC画面のみ」を選択します。
- この状態で、ウィンドウがメイン画面に戻るか確認します。
- ウィンドウが見つかったら、再び Windowsキー + P を押す。
- 「拡張」を選択し、元の設定に戻します。
この方法は、特に外部モニターを取り外した後にウィンドウが消えた場合に有効です。一度「PC画面のみ」に切り替えることで、ウィンドウをメインディスプレイに強制的に移動できます。
レジストリエディターからウィンドウを復帰させる
ここまで紹介した一般的な方法でウィンドウを戻せない場合は、仮想デスクトップを利用する方法やウィンドウの位置情報をリセットする方法を試してみましょう。
以下の手順は、ウィンドウが見つからない場合や、設定変更を行っても元に戻らない場合に有効です。
ウィンドウの位置情報をリセットする
ウィンドウの位置情報が異常になっている場合、アプリのウィンドウ設定をリセットすることで画面内に戻せることがあります。特に、アプリが異常終了した後や、特定のソフトでウィンドウ位置が固定されてしまった場合に有効です。
ウィンドウの位置情報をリセットする手順
- 問題のアプリを完全に終了させます。
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「regedit」と入力し、レジストリエディターを開きます。
- 以下のパスを開きます:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Streams\Desktop - 「Settings」というキーを削除します。
- PCを再起動し、アプリを開き直します。
この方法を使うと、Windowsが記憶しているウィンドウ位置の情報がリセットされ、次回起動時にデフォルトの位置で開くようになります。
注意ポイント
レジストリエディターの操作を誤ると、Windowsの動作に影響を与える可能性があります。
変更前に必ずバックアップを取るようにしましょう。
もしレジストリを触るのが不安な場合は、アプリを一度アンインストールし、再インストールするのも一つの方法です。
まとめ|ウィンドウが消えた時の対処法を覚えておこう
今回は少し複雑な手順も紹介しましたが、ほとんどの場合はショートカットキーを活用するだけで素早くウィンドウを元に戻せるので、トラブルが起きた際に試してみてください。