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PCの選び方

ゲーマー以外なら、ほとんどの人にとってノートPCが最適解となる理由

うえだ

パソコンの購入を検討する際、ノートパソコンとデスクトップパソコンのどちらを選ぶべきか迷ってしまうことも多いと思います。

結論から言うと、本格的なゲームをしないならば、ほとんどの人にとってノートパソコンが最適解となります。オフィス作業、動画視聴、ネットサーフィン、画像編集、動画編集といった一般的な用途であれば、ノートパソコンの性能で十分対応できます。

この記事では、なぜノートパソコンが万人に適しているのか、デスクトップパソコンが本当に必要なシーンはどのような場合なのかを詳しく解説しています。

このページで分かること

  • ノートパソコンが万人におすすめできる5つの理由
  • デスクトップパソコンが必要なのは、ほぼゲーミング用途のみ
  • ゲーミングでもノートをおすすめしない理由

ノートパソコンが万人におすすめできる理由

ノートパソコンが多くの人にとって最適である理由は、技術の向上によって十分に性能が高くなったことが一番の要因です。ノートパソコン=性能が低いという固定概念は、もう過去の話です。デスクトップパソコンと比較して圧倒的な利便性を持ちながら、一般的な用途には十分すぎる性能を備えています。

なぜノートパソコンが万人向けなのかを、ポイントごとにまとめて紹介します。

一般的な用途では性能面で全く問題ない

現在のノートパソコンは、多くの人が日常的に行う作業に対して十分すぎる性能を持っています。オフィス作業、動画視聴、ネットサーフィン、画像編集、動画編集といった用途であれば、ノートパソコンでもストレスなく対応できます。

用途 必要スペック 一般的なノートパソコン 対応可否
オフィス作業 CPU:Core i3以上
メモリ:4GB以上
CPU:Core i5以上
メモリ:8GB以上
◎十分
動画視聴 CPU:Core i3以上
メモリ:4GB以上
CPU:Core i5以上
メモリ:8GB以上
◎十分
画像編集 CPU:Core i5以上
メモリ:8GB以上
CPU:Core i5以上
メモリ:8GB以上
○対応可能
動画編集 CPU:Core i7以上
メモリ:16GB以上
CPU:Core i7搭載機種
メモリ:16GB搭載機種
○選択次第で可能

最新のノートパソコンに搭載されているCPUは、数年前のデスクトップパソコンと同等かそれ以上の性能を持っています。特に省電力設計が進歩したことで、バッテリー駆動時間を維持しながら高い処理能力を引き出すことも得意です。

携帯性と省スペース性が圧倒的に有利

ノートパソコンの最大の魅力は、どこでも開ける自由度の高さです。在宅勤務(リモートワークも含む)が一般化した今、自宅の好きな場所、会社はもちろん、カフェや図書館で集中して作業したりできる柔軟性はデスクトップパソコンにはありません。

ノートパソコンのメリット

  • 設置場所を選ばない
    → 机の上、ベッドの上、ソファなど、どこでも作業可能
  • 部屋のレイアウトに影響しない
    専用デスクを用意する必要がない
  • 引っ越しや模様替えが簡単
    配線や設置の手間がかからない
  • 出張や外出先でも同じ環境で作業
    データの同期やソフトウェアの互換性を気にしなくて良い
  • 災害時の持ち出しも可能
    大切なデータを物理的に持ち出し保護できる

特に都市部の狭い住環境では、デスクトップパソコンの設置スペースを確保することが難しい物件も多く、ノートパソコンの省スペース性は重要な要素と言っていいと思います。

セットアップが簡単で初心者にも優しい

ノートパソコンは開封してすぐに使える点が大きな魅力です。デスクトップパソコンのように複雑な配線や周辺機器の接続に悩む必要がありません。

項目 ノートパソコン デスクトップパソコン
配線 電源ケーブル1本のみ 電源、モニター、キーボード、マウス、スピーカー
など複数
初期設定 OS設定のみ OS設定+周辺機器の認識・設定
使用開始までの時間 15分程度 1~2時間
(設置、配線、初期設定など)
トラブル時の対応 本体のみ確認 複数機器の切り分けが必要

パソコンに詳しくない人でも、マニュアルを読む必要がほとんどないのもノートパソコンの特徴です。また、問題が発生した場合でも、原因の特定が容易で、サポートを受ける際も担当者への説明が簡単です。

消費電力が少なく経済的

意外と見落とされれしまう部分なのですが、ノートパソコンの省電力設計は長期的なランニングコストの面でも大きなメリットがあります。デスクトップパソコンと比較して、年間の電気代を大幅に削減できます。

パソコン種類 消費電力 年間電気代(8時間/日使用) 3年間の電気代
一般的なノートパソコン 20~50W 約3,600~6,000円 約10,800~18,000円
デスクトップパソコン
(本体のみ)
100~200W 約12,000~24,000円 約36,000~72,000円
デスクトップパソコン
(モニター込み)
150~300W 約18,000~36,000円 約54,000~108,000円

3年間の使用を想定すると、ノートパソコンの方が4万円以上も電気代を節約できる計算になります。

リセールバリューが高く資産価値を保てる

ノートパソコンは中古市場での需要が高く、売却時の価格が下がりにくい特徴があります。これは携帯性というノートパソコン固有の価値が、中古であってもでも重要視されるためです。

ポイント

  • 中古市場での需要が安定している
    → 学生や在宅ワーカーからの需要が常にある
  • 持ち運びが容易で取引しやすい
    配送コストが安く、個人売買でも扱いやすい
  • 設置環境を選ばない
    購入者の住環境に左右されない
  • 完動品として販売しやすい
    周辺機器の欠品リスクがない

一般的に、購入から2年後の売却価格は、ノートパソコンが購入価格の60~80%程度を維持するのに対し、デスクトップパソコンは30~60%程度まで下がることも。

もちろん需要の差もありますが、デスクトップパソコンの中のパーツ単位で計算される事が多いのも要因の1つです。

デスクトップパソコンが必要なのはゲーミング用途のみ

デスクトップパソコンが必要なシーンですが、現代では非常に限られています。高画質設定でのゲームプレイ多画面を使用する特殊な用途など、ノートパソコンでは物理的・性能的に対応が困難な場合のみです。

一般的なビジネス用途や娯楽用途では、ノートパソコンの性能で十分対応できるため、デスクトップパソコンの需要は年々低下しています。

高画質設定で重量級タイトルをプレイならデスクトップが有利

本格的なゲームにおいて、性能不足は即座に勝敗に直結する致命的な問題となります。

動画編集のように「書き出し時間が10分から7分に短縮される」程度の恩恵とは、高性能による恩恵のベクトルが根本的に異なりゲームでは今この瞬間の1フレームが勝敗を決めるシビアな世界です。

項目 デスクトップパソコン ゲーミングノート
GPU性能 RTX 4070以上搭載可能 RTX 4060レベルが冷却の限界
冷却性能 大型ファン+水冷可能 小型ファンのみ
長時間プレイ時の安定性 温度上昇による性能低下が少ない サーマルスロットリング発生
性能低下しやすい
拡張性 GPU交換でアップグレード可能 交換不可
スペック部族であれば買い替え

競技性の高いゲームでは、フレームレートの安定性が勝敗を左右します。144Hz以上のモニターで安定したフレームレートを維持できなければ、相手より不利な条件でプレイすることになります。

本格的にゲームを楽しむ場合は性能に妥協できず、デスクトップパソコンの投資が正当化されるのです。

4画面以上必要なトレード用途にもデスクトップが最適

株式やFXなどのデイトレード業務では、複数の画面で同時に情報を監視する必要があり、この用途ではデスクトップパソコンが圧倒的に有利です。

デスクトップパソコンの優位性

  • グラフィックカードで物理的にモニターを増やせる
    → 4画面以上の同時出力に対応
  • 多数の接続端子
    HDMI、DisplayPort、Thunderbolt等の豊富な出力端子
  • 過酷な用途でも安定した動作
    多画面駆動時の高い電力消費に対応
  • 24時間稼働でも問題無し
    市場開場時間帯の常時稼働が可能

ただし、このような特殊な用途は一般的なユーザーには当てはまらず、専門的なトレーダーや金融業界関係者に限られた用途といえます。

また、ノートパソコンでもThunderbolt端子を搭載しており、ドッキングステーションと併用することで+3画面(合計4画面)までは出力が可能になります。

ノートであっても「ゲーミングノート」はおすすめしない

ゲーミングノートは、ノートパソコンの利便性とデスクトップパソコンの性能の両方を求めた結果、どちらの利点も中途半端になってしまった製品だと感じています。(メーカーの中で設計している方、本当にごめんなさい。)

比較項目 ノート ゲーミングノート デスクトップ
持ち運び 可能(重量1-1.6kg程度) つらい(重量2-2.5kg程度) 不可能(固定設置)
価格性能比 やや劣る 高い 優秀
周辺機器 搭載・購入不要
マウスのみ別途購入が多い
マウスのみ購入必須 自由
別途購入の必要あり
ディスプレイ 搭載
13-16インチが主流
搭載
15-16インチが主流
モニター自由選択可能
(別途購入の必要あり
拡張性 限定的 限定的 高い自由度
(パーツ追加・交換)
省スペース 優秀 少し大きい 大きく場所を取る
消費電力 低い 高い
(専用充電器が必須)
高い
修理難易度 高い
(専門業者推奨)
高い
(専門業者推奨)
比較的簡単
特定できればパーツ交換
バッテリー 搭載
搭載
ただし2~3時間
非搭載
(常時電源必要)

こうしてみると、青色にしたメリットがほとんどないことが分かると思います。致命的な欠点こそないものの、その不便さはボディブローのように効いてきます。

ちなみに僕自身は「OverWatch 2オーバーウォッチ 2)」というゲームが大好きで、一度ゲーミングノートを購入しましたが、購入から1ヶ月くらいで売却しました。かなり悲しかったので記事として残しておきます。

本体重量とサイズで携帯性のメリットが失われる

ゲーミングノートは高性能なGPUと冷却システムを搭載するため、本体が重く大きくなり、ノートパソコンの最大の利点である携帯性が大幅に損なわれます

パソコン種類 重量 厚さ 携帯性
一般的なノートパソコン 1.0~1.5kg 15~20mm ◎優秀
ゲーミングノート 2.5~4.0kg 25~40mm 大きい
デスクトップパソコン 5.0~10.0kg - ×携帯不可

ノートとデスクトップの中間…とまではいきませんが、2.5kg以上の重量は、毎日の持ち運びには現実的でないレベルです。また、厚みがあるため、通常のノートパソコンケースには収まらず、専用の大型ケースが必要になる機種も多いです。

結果として、ノートパソコンでありながら実質的にはデスクトップパソコンと同様の据え置き使用が多くなり、ノート型のゲーミングPCを選ぶメリットがなくなってしまいます。

バッテリー持続時間が短く実用性に欠ける

ゲーミングノートの高性能なGPUは大量の電力を消費するため、バッテリー駆動時間が極端に短くなります。コンセントのない場所での使用が難しいと考えても良いと思います。

バッテリー持続時間

  • 一般的なノートパソコン(軽作業時)
    → 8~12時間
  • ゲーミングノート(軽作業時)
    → 2~4時間
  • ゲーミングノート(ゲーム時)
     30分~1時間

外出先でのゲームプレイは現実的でなく、自宅でのみ使用する据え置き機器となってしまいます。

また、バッテリー駆動時はGPUに制限がかかる機種がほとんどで、ゲームプレイ時は専用の電源アダプターが必須です。電源アダプター自体も九90~150wの大型アダプターで重いため、携帯性の面で更なる負担となります。

冷却性能に限界がありパフォーマンスが不安定

ゲーミングノートは物理的な制約により、十分な冷却システムを搭載することができません。長時間の高負荷時にサーマルスロットリングが発生し、性能が不安定になります。

項目解説

  • CPU・GPU温度の上昇
    → 多くは70~90℃以上で性能が自動制限される
  • ファン騒音の増大
    高負荷時に非常に大きなファン音が鳴る
  • パフォーマンスの不安定化
    ゲーム中にフレームレートが大幅に変動

特に「パフォーマンスの不安定」というのはゲーマーにとって致命的で、ゲームによってはフレームレートをディスプレイのMAX値にキープできないレベルで不安定になることがあります。快適なゲーム環境とは言えず、安定した性能を求める場合はデスクトップパソコンの方が確実です。

価格が高くコストパフォーマンスが悪い

ゲーミングノートは、同等性能のデスクトップパソコンと比較して価格が1.5~2倍程度高くなります。これは小型化の設計コストと、限られた市場規模による価格設定が原因だと思っています。

価格比較の具体例:

性能レベル ゲーミングノート デスクトップパソコン 価格差
エントリー 120,000~150,000円 80,000~100,000円 約1.5倍
ミドル 200,000~300,000円 120,000~180,000円 約1.7倍
ハイエンド 400,000~600,000円 200,000~350,000円 約2.0倍

さらに、ゲーミングノートはアップグレードがほぼ不可能なため、性能不足を感じたら本体ごと買い替えになります。一方、デスクトップパソコンはグラフィックボードの交換などで性能を変更・拡張することができ、長期的なコスパでみても大きな差が生まれます。

まとめ|用途に応じたパソコン選びの最適解

パソコン選びの最適解は明確です。本格的なゲームをしない限り、ノートパソコンが圧倒的に優れた選択肢です。携帯性、省スペース性、経済性、使いやすさのすべてにおいて、一般的な用途には理想的な機器といえます。

デスクトップパソコンが必要なのは、高画質設定でのゲームプレイや多画面トレード環境など、非常に限定的な用途のみ。ゲーミングノートは中途半端な製品であり、どちらの利点も十分に得られないため、用途が明確でない場合は極力避けるのが無難です。


当ページの更新履歴 [Update History]

  • 2025-07-04:»記事が公開されました。

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うえだ

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