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レビュー

Narwal Freo X Ultra レビュー|床磨きのプロが “絡まりゼロ&7週間ゴミ捨て不要” に進化【PR】

うえだ

今回はNarwal様よりご提供をいただいた「Narwal Freo X Ultraナーワルフレオ エックスウルトラ)」の先行レビューです。

前モデルの「Narwal Freo(レビュー記事)」も、昨年7月頃にレビューさせていただいたのですが、今回レビューするのは Narwal Freo(無印)のアップグレード版です。

Freo X Ultraの進化ポイント

  • 世界初の絡まりゼロフローティングブラシで髪の毛の絡まりゼロ
  • 世界初のゴミ圧縮機能で7週間ゴミ捨て不要
  • 温風によるゴミの乾燥&殺菌システム搭載
  • Alexa, Google, Siri の音声アシスタントに対応
  • 床磨き最強!←前作引継ぎだけど感動モノ。

※現在Googleアシスタントのみ調整中

※本記事はかなり長尺でレビューしています。目次をうまく活用してご覧いただけますと幸いです。

▼ 前モデル「Narwal Freo」 ▼

▼ 最新モデル「Narwal Freo X Ultra」 ▼

製品提供により記事を作成しています

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もくじ
  1. 前作の「Narwal Freo」について
  2. Narwal Freo X Ultra の特徴
  3. Narwal Freo X Ultra の実機レビュー
  4. Freo X Ultra ロボット掃除機本体
  5. Freo X Ultra ベースステーション
  6. セットアップ
  7. ゆけ、Freo X Ultra!掃除開始だ!
  8. 掃除完了後のロボット掃除機
  9. 前モデル「Narwal Freo」との簡単な比較
  10. 使い勝手が悪くなってしまったと感じる2点
  11. Freo X Ultra の良いところ
  12. Freo X Ultra の悪いところ(ちょっと無理やり出してます。)
  13. 総評:「X Ultra」に進化したFreo。相変わらす最強。

前作の「Narwal Freo」について

前作の Narwal Freo 本体の写真

前作の「Narwal Freo」

今回ご提供いただいた「Narwal Freo X Ultra(以降『Freo X Ultra』と表記する部分があります。)」のレビューをする前に、前作の「Narwal Freo」について少し紹介させてください。

このロボット掃除機、いまだに最高の製品だと思っており、ご提供いただいてから現在に至るまで使い続けています。

今回ご提供いただいた「Freo X Ultra(本記事レビュー製品)」の撮影時も床の反射が眩しい。これもすべて前作の「Narwal Freo」のおかげです。僕は本当に掃除が苦手であり嫌い。

前回のレビューでは『これを超えるロボット掃除機が出ない限り「10万円クラスのロボット掃除機」というジャンルのレビューは受けないと思いますし…』と宣言しており、前モデルレビューの次が他のメーカーの製品を挟むことなくNarwal Freo新型ということで、完全にテンションが上がっております。

「ロボット掃除機」というジャンルの製品の中では販売予定価格が15万円前後と安くはない部類にはなるのですが、その価格を上回る良さをできる限りお伝えできれば嬉しいです。

また、在庫が続く限りは旧モデルの Narwal Freo も販売継続となるようなので、価格差が大きく開くようであれば旧モデルを検討してもいいと思います。(新作の投入のよって大きな割引が入るかもしれません。)

▼ 前モデル「Narwal Freo」 ▼

関連»Narwal Freo(ナーワル フレオ)レビュー|“最強”の水拭き対応のロボット掃除機【PR】

そんな聞いたこともないようなメーカーのロボット掃除機、本当に大丈夫なの?」と感じたそこのあなた。

ノン、ノン、ノン!

最近では堂々と国内の量販店でも販売されるようになり、マイナーメーカーどころかメジャーメーカーの仲間入りを果たしているロボット掃除機メーカーなんです。

Narwal Freo X Ultra の特徴

Narwal公式サイトより引用

2024年4月25日に国内リリースとなるNarwal Freo X Ultraは「本気の全自動でワンランク上の解放感を」というコンセプトのもとに開発された製品。前作Freoの後継機です。

8200Paの超強力吸引とパワフルな水拭きを二刀流でこなし、集塵、給排水、洗剤投入、モップ洗浄、熱風乾燥がすべて自動。独自のAI「Freoマインド」が汚れ具合や床材を認識して最適な掃除方法で万遍なく走り、管理する手間までフリーに。

Narwal公式より

特に洗剤の自動投入や、X Ultraから新しく採用された「絡まりゼロブラシ」については他社製品で見かけることが無く、使い勝手の良いポイントだと感じます。

また、今回から使い捨てではない「ダストボックス」使い捨ての「ダストバッグ」のどちらを使うかを好みによって選べるようになったのも大きな進化と見受けます。というか、ものすごく僕好みです。笑

Freo X Ultra のスペック

以下、Narwal Freo X Ultra のスペックを旧モデルの Narwal Freo(無印)と比較したものです。

Narwal Freo X Ultra のスペック
(旧モデルとの比較)
製品イメージ
製品名
Narwal Freo(旧型) Narwal Freo X Ultra (新型)



吸引力 最大3000pa 最大8200pa 
メインブラシ 毛ブラシ
ゴムブラシ
※ゴムブラシは別売り・併用不可
業界初の【単端回転式
絡まりゼロブラシ
(TÜV & SGS 認証)
ダストボックス ダストボックス 500ml ダストバッグ 1000ml
ダストボックス 1000ml
ゴミ圧縮 非対応 対応
ゴミ保管期間 7日間 7週間(49日)
ダストボックス送風乾燥 非対応 対応




モップ形状 回転式おにぎり型モップ
モップ加圧力 12N
テールスイング 対応
モップ自動洗浄&乾燥 対応
給排水 対応
洗剤投入 対応
水タンク容量 清水4.5L / 汚水4.05L  




障害物回避 LDSセンサー  デュアルストラクチャードライト 
Dirt Sense 1.0 〇汚れ具合自動検知
Dirt Sense 2.0 非対応 〇汚れたエリア自動検知
音声アシスタント Siri Alexa, Google, Siri
※現在Googleアシストのみ調整中
モップリフトアップ 12mm
最大稼働時間  210分
バッテリー容量 5200mAh 

スペック全体を通してみると「吸引性能」が重点的に強化されています。

旧モデルでは好みによって買い分ける必要があったブラシが、どちらの性能も兼ね備えた1種類(絡まりゼロブラシのみ)になり、ダストバッグも新たに使い捨ての選択肢が増えました。

Narwal Freo X Ultra の実機レビュー

お気に入りのロボット掃除機ということで前置きが長くなってしまいましたが、ここから開封を含めた実機レビューです。

前モデルは掃除機本体とベースステーションが内部で別箱のようになっていたのですが、新モデルでは発泡スチロールのみの区切りになっていますね。

ご開帳。

【ロボット→ベースステーション】の順で入っており、輸送時に衝撃が加わっても大丈夫な重梱包です。さすがハイエンドモデル。

家電なのに開けるワクワクが止まりません。

記事のサムネと冒頭部分でバレバレですが、これがロボット掃除機ベースステーションの本体。

ベースステーションの中には、繰り返し使える「ダストボックス」が1つ、使い捨ての「ダストバッグ」が2つ。ダストバッグは1つが本体に取り付け済みとなり、計3個付属となります。

開封してすべてのパーツを広げてみましたが、大きな箱に似合わず思ったよりもコンパクト。

Freo X Ultra ロボット掃除機本体

ここからは本体の詳細です。まずは Freo X Ultra の掃除機本体。継ぎ目の少ない純白なボディーに可愛らしさがありますね。

中央奥側に電源スイッチがありますが、ほとんど使うタイミングがありません。(ステーションに接続すると勝手にONになる。)

旧モデルよりも前面の障害物回避センサーが圧倒的に大きく進化しています。

天面の突起は上からの圧力を検知できるセンサーで、内部は常に回転している位置確認&距離測定センサーまで入っています。見た目や高さは旧モデルとかなり似ています。

この突起を含めロボットの高さは107mmとなるので、11cmの隙間があればソファーの下なども掃除可能。(自宅ではあらゆる家具を12㎝まで上げる、もしくは12cm以上浮いていることを確認してから購入するようになりました。)

組み立ては左右ブラシとりつけのみ

ここからはロボットの組み立てです。

と言っても取り付けが必要な部分は左右のサイドブラシのみとなるので、実質組み立てはないと言えるレベルです。

ブラシも左右で色分けされているので迷うこともありません。グイッと押し込むだけ。

このブラシが2又になっている理由が気になったので、前回のレビュー時にNarwal公式に聞いてみました。

ブラシが3又でなく2又なのはなぜ?

Narwal Freo X Ultraには「格子清掃縦と横で網を描くような動きで掃除する」という機能があり、時々方向を180°転換することがあります。転換する際はサイドブラシを本体の下に納めていきますが、3又ですとどうしても1本がうまく収まらず外にはみ出してしまいます。2又であれば丸ごと納めることができ、清掃効果に関しても回転速度が落ちない限り3又と変わりません

とのことでした。よく考えられていますね。

Freo X Ultra の背面

サイドブラシを取り付け、完成したロボットの背面です。最も技術が詰まっている部分を細かく見てみましょう。

毛髪の絡まり率0%の「絡まりゼロフローティングブラシ」

前モデルと比較してロボット背面で最も変わった部分はこのメインブラシだと思います。ロボット本体と固定されているのは写真左側の片方のみ。これが業界初となる「単端回転式たんたんかいてんしき」のメインブラシで、固定されていない方に吸い込み口を設置することで髪の毛の絡まりがゼロになる新技術。

メインブラシはワンタッチで外れるのでお手入れも簡単です。と言いながら、一度もお手入れしていない。(こまめに確認をしているのですが、本当に何も絡まらない。)

前モデルのメインブラシとの比較です。

ブラシの詳細
通常のメインブラシ(左)
正式名称:静音ローラーブラシ
Narwal Freo 専用標準搭載
標準搭載の静音ブラシ。
メインブラシゴム製(中央)
正式名称:絡まり防止ローラーブラシ
Narwal Freo 専用別売り
別売りで髪の毛が絡まりにくいが稼働時の音が少しうるさくなる。
絡まりゼロブラシ(右)
正式名称:絡まりゼロフローティングブラシ
Narwal Freo X Ultra 専用標準搭載
旧ブラシの良いとこ取りをしたハイブリット型。

これまでは標準搭載だったブラシに加え、髪の毛の絡まりが気になる場合が別売りのブラシに買い替える必要がありました。

しかも専用の髪の毛が絡まらないブラシは若干ではありますが、掃除音が大きくなってしまうデメリットがあり、どちらを選択するのかも悩ましいところでした。(僕は標準のブラシを使い、嫁のロングヘアーが絡まったときは手で取っています。頻度はそれほど多くありませんが。笑)

一番手前が新型の絡まりゼロブラシですが、比べてみるとゴムとブラシを両方採用していて、片方には本体と接続する部分が付いていないことが分かります。

よりストレスフリーになる大きな進化です。

2cmまでの段差対応のゴム質タイヤ

ロボットの中央左右にあるのが直径約6.8㎝の大型のタイヤです。このタイヤのおかげでロボットは室内にある2㎝までの段差を乗り越えることができます。

タイヤは押し込むと本体に収納されるまで動きます。タイヤの可動域がバネの役割を果たし、常に地面と反発する力が働いているわけですね。

材質は固いゴム質で滑ることはなさそう。

拭き残しゼロを可能にした天才的な「おにぎりモップ」

僕がめっっっっっっちゃ気に入っているポイントの「おにぎり型モップ」ですが、この機構を初めて考えた人は天才だ。モップを三角形にすることで、左右のモップとモップの境目が常に移動する形になり、拭き残しがゼロになる神機構。

モップはマジックテープで固定してあるだけなので、手洗いでも清潔に保つことができ、交換も簡単。

軸ごと外すこともできるので、掃除はもちろん何かが引っかかることもありません。最高だ!

どちらか選べる「ダストボックス」と「ダストバッグ」

Freo X Ultraでは「ダストボックス」と「ダストバッグ」のどちらを使いたいのかを使用者の好みで選ぶことができるようになりました。

「ダストボックス」装着時

「ダストボックス」装着時

「ダストバッグ」装着時

「ダストバッグ」装着時

どちらも同じ穴に装着でき、使い勝手としてはプラボックスかプラ袋かの違いです。

ダストボックスは前作と比較しても少し大きくなりましたね。前モデルでは480ml(500ml)だったのですが、新モデルからはゴミ圧縮機能も相まって1,000mlまでため込むことができるようになりました。

ダストボックスに関してはプラ部分は使い捨てではないものの、専用の「HEPAフィルター」と呼ばれるフィルターのみ3ヶ月に1回の交換が必要です。(毎日掃除をした場合。)

これが使い捨ての「ダストバッグ」。

プラの枠組みにホットボンドでくっつけているので、袋部分だけの交換も無理ですね。一定期間で捨ててしまうのが少しもったいない気もしますが、掃除の手間を省くことを優先するのであればこちらがおすすめです。

両者の金額を年間で比較してみます。

ダストバッグ・ボックスの詳細
ダストボックス 特徴 7日間ごとのゴミ捨て / 繰り返し使用可能
フィルター・ボックスともに洗浄可能
フィルターのみ3ヶ月に一回交換を推奨
費用 HEPAフィルター(2個) / 2,880円(1,440円 / 1個)
年間約4回の交換が必要
年間 / 5,760円
ダストバッグ(NEW) 特徴 49日間日間ごとのゴミ捨て / 都度使い捨て
いっぱいになったタイミングでダストバッグごと廃棄
費用 ダストバッグ(3個) / 2,880円(960円 / 1個)
年間約7.3回の交換が必要
年間 / 7,151円

あくまでメーカー推奨となる条件から算出した金額ですが、そこまで大きな差はありませんね。ただ、毎日掃除をしたと想定してこの金額なので、僕のように3日に1回となればさらにコストは抑えられるでしょう。

僕個人的には使い捨てがもったいないのと、定期的にプラスチックを捨てるのが申し訳ないのでしばらくは「ダストボックス」のみで運用してみます。

Freo X Ultra ベースステーション

次は「ベースステーション」についてです。

前モデルと比較してパッと見の印象は大きく変わっていません。両サイドには取っ手も付いているので、持ち上げて部屋の中を移動する場合もそこまで重く感じません。

背面は電源ケーブルの差込口のみ。電源はステーション内蔵で、アース無しの眼鏡ケーブルを接続するだけでOKです。

ステーション天面の操作パネル

ステーションの天面(フタ)部分には操作パネルが搭載されています。

電源を入れるとこんな感じで光ります。

前モデルではスマホの設定画面のような液晶画面だったのですが、決まったマークが光るだけの仕様になり、かなり簡略化された印象を受けます。

ただ、ほとんど使うタイミングはなく、前モデルではすべてスマホで操作していたので、あえてパネルで操作する必要もないのかなとも思います。スマホで共有していない家族が手動で掃除を開始する場合などはこのパネルからの操作が可能です。

パネル操作一覧
再生ボタン(下) 短押し タスク開始 / 一時停止 /再開
タスク実行中に2秒押し タスク終了
家ボタン(左)
短押し ベースステーション呼び出し /退出(キャンセル)
2秒押し チャイルドロックON
家ボタン(左)
+水滴ボタン(右)
同時に2秒押し チャイルドロックOFF
フレオボタン(上) 短押し フレオモードON / OFF
水滴ボタン(右 短押し モップ洗浄・乾燥開始 / キャンセル
10秒押し 給排水セルフチェック
家ボタン(左)
+再生ボタン(下)
同時に2秒押し ペアリングモード開始 / 終了
再生ボタン(下)
+水滴ボタン(右)
同時に2秒押し 部屋の再マッピング

※注意:「家ボタン(左)+再生ボタン(下)」で開始されるペアリングモードはスマホとのペアリングではなくロボット本体とベースステーションのペアリングを意味します。ペアリングモードを開始すると操作パネルがオレンジ色に変わり、ロボットとステーションの再ペアリングが必要になります。(間違うと少しめんどくさい。)

清水&汚水ウォータータンク

蓋を開くと簡単な説明書きに合わせて「清水タンクClean Water)」と「汚水タンクDirty Water)」がミチミチに収納してあります。

紫色が「清水タンク(4.5L」で白色が「汚水タンク(4.05L)」です。

汚水タンクのほうが450ml少ない計算になりますが、床拭き時に床を濡らして蒸発する分があるので、どちらのタンクも同時にメンテナンスしていれば溢れるなんてことはありません。(汚水タンクには溢れ防止の浮きも備え付けてあるので安心。)

レモン&バジルの専用洗剤(930ml)

貯水タンクの中にFreoシリーズ共通の専用洗剤が1ボトル入っています。

専用洗剤は貯水タンク(Clean Water側)にさかさまに設置するスペースがあり、差し込むだけで取り付けは完了。

特殊なゴムパッキンで口が覆われているため、ステーションに取り付けない限りは洗剤が出ることはありません。

モップクリーントレイ

ステーション紹介の最後は「モップクリーントレイ」。半透明なグレー素材の板の突起にモップが当た洗浄される仕組みです。

厳密には透明なパーツが「クリーニングトレイ」でモップを洗浄する役割、白いパーツが「クリーニングベース」で主に排水とステーションへの汚れ付着防止の役割を果たしています。

内部パーツを取り除くとベースステーションの内部があらわに。上側に見えるのがロボットとの電子接点、下側の穴が吸排水溝、左側の長穴はモップを乾かすための温風口。

技術をうまく盛り込んである設計が美しい。と同時に、クリーニングによって汚れる部分はトレイとして外れるので、ステーション本体のメンテナンスや掃除は一切不要。本当によくできています。

セットアップ

各部の解説の次はセットアップです。

アプリダウンロード&設定

まずは専用のアプリをダウンロード。これがないと始まりません。

Narwal Freo専用アプリ

※アプリダウンロード用の2次元コードは取扱説明書にも記載されています。

アカウント登録等を済ませたらロボット掃除機の登録を行います。

前回のレビューで登録した「Freo」が登録されているので、今回は2台目の掃除機として「Freo X Ultra」を登録します。(なんて贅沢なんだ。)

1台目の登録とほぼ変わらない手順で、右上のプラスマーク(+)をタップし該当する製品を選択します。

続いてWi-Fiの接続。

Wi-Fi接続は2.4GHzにて設定

ネットワークに接続する設定ですが、Wi-Fi接続は5GHz・2.4GHzどちらでもOK。アプリから接続する場合は「今スマホにつながっている接続」が接続対象になっているので、回線を選びたい場合は注意しましょう。

なお、家を動き回ったりスマート家具のような製品はWi-Fiルーターから届く範囲が広い2.4GHzでの接続が理想とされているので、前回と同様で今回も2.4GHzにて設定を行いました。

ものすごく贅沢な画面ですが、1つのアカウントに2台のFreoが登録されました。

【注意】初期設定時にペアリングエラーが起こることがある

ステーションの操作パネルの紹介部分でも少し触れましたが、ステーションとロボットのペアリングが解除されてしまうエラーが起こることがあります。(セットアップ時に実際に起こり少し戸惑いました。)

ペアリングが解除されると操作パネルのリングがオレンジ色に変わり、スマホとの接続設定ができません。

ペアリングか解除されてしまった時の対処法

  • ステーションの家マークと三角マークを同時に2秒間長押し。
  • ロボットのリセットボタンを1回押す。
    →(細いピンなどが必要になります。)
  • ロボットをステーションに戻す。
  • 中国語の起動音声が流れ、パネルのリングが白になれば成功。

この手順で再ペアリングを行いました。もし同じ状況になってしまった場合はお試しください。

ゆけ、Freo X Ultra!掃除開始だ!

Freo X Ultraとアプリの接続が完了したので、さっそく掃除してもらいましょう!!

まずは部屋のマップを作成します。Freo X Ultra がマップを作成したい部屋に行けるように、掃除を任せる部屋の扉はすべてあけておきましょう。

今回は一部屋で試しましたが完全自動でマッピングが進み、5分ほどで部屋のインプットが完了しました。広めの面積を任せても15分前後で終わりそうですね。

マッピングが完了したらそのまま掃除をおまかせしてみます。従来のロボットが掃除したおおよその面積を表示する機能に加え通った軌跡も白ラインで表示されるようになったので、さらに分かりやすく進化しています。

お掃除のモード
吸引のみ 吸引掃除のみを行うモード
水拭きのみ 水拭き掃除のみを行うモード
吸引と水拭き同時 吸引と水拭きを同時に行うモード
基本的に決まったルートを1度だけ通るので、かなりの時短になる。
(おすすめ)
吸引から水拭き
吸引が終了後、水拭きを行うモード
同じようなルートを2回通るが、ゴミが無い状態の床を磨ける。
時間はかかるが床の綺麗さが一番。モップが一番汚れない。

個人的には「吸引から水拭き」のモードが一番好みで、とにかく床が完璧な状態になります。「吸引と水拭き同時」では、たまに水分で髪の毛が床にくっついていることがあります。(同時なので仕方がない。)

アプリで操作するだけで床が「完璧」になっている

Freo X Ultra が通過した場所はとにかく床が完璧な状態になるんですよね。水拭きの跡を見れば一目瞭然なのですが、本気の拭き残しゼロです。

こういったロボット掃除機で「汚れを塗り広げているだけじゃないの?」と思われる方も多いかもしれませんが、Freo X Ultra は指定した面積の拭き掃除が終わると定期的にモップを洗浄するためにステーションに戻ります。

モップがきれいになった状態で中断箇所から床拭きを再開という流れを遂行するので、おそらく僕が雑巾がけをするよりも床は綺麗になります。

テールスイングの床拭きが優秀すぎる

Freo X Ultra は壁や障害物にお尻をこすりつけるような「テールスイング」というユニークな動きで徹底的に掃除をするので、壁際の吸い残し、拭き残しもほとんどありません。

ほとんどというか、全く無いかもしれません。目視では拭き残しを発見できませんでした。

掃除完了後のロボット掃除機

掃除を終えた後のFreo X Ultraの状態です。

まず貯水タンクですが、一部屋分の掃除で汚水が3cmほどたまっており、清水はその倍ほど減っていました。

掃除から床拭きのモードを選択したので、水に浮いている埃もほとんどありません。(掃除と床拭きを同時に行う時短モードでは汚水タンクの中の埃が少し増える印象です。)

専用洗剤の効果なのか、汚水は雑巾がけ後のような臭いがするものの、そんなに臭くないんです。

ぶっちゃけ「掃除が終わったらすぐ水捨て!」なんてこまめな人間ではないので、3日くらい放置したりしてました。でもそんなに臭いはなく、汚水に混ざりこんでいる洗剤が幾分か雑菌の繁殖を抑える効果があるのだと思います。

次はモップ。カラッカラに乾燥していて、臭いもありません。むしろ洗剤でいい匂いなくらい。

モップの外側はずっと綺麗なのですが、どうしても回転洗浄の遠心力が弱くなってしまう中心部分は黒ずむことがあります。

メインブラシは公称通りで何も絡まりません。マジですごい。

申し訳程度の埃が付着しているのみで、お手入れは完全に不要と言ってしまっても良いかもしれません。

最後はクリーニングトレー。

モップの破片がたまに引っかかっているくらいで、こまめなメンテナンスは不要に思います。水垢が付いている程度で、モップと一緒に乾燥されるので比較的清潔。

前モデル「Narwal Freo」との簡単な比較

せっかくなので、前モデルとの比較もしてみました。基本的に進化しているポイントばかりですが、前モデルのほうが使い勝手が良かったと思う部分のみを見たい方はコチラをクリック

ロボットの外観比較ですが、大きな変更点はセンサーサイズが倍以上大きくなっていることろ。

同じ方向で縦に積んでみましたが、電子接点の位置が大きく変更されているので、ベースステーションの流用は不可。

背面はメインブラシ以外は大きな変更はみられません。

Freo X Ultra

Freo

小さな変更点ですが、お尻側の小型ローラーの材質や形状が変わり滑りにくくなっています。

続いてステーション。見た目上の変更は少ないように見えます。

ぱっと見ではどっちがどっちだか分からないですよね。笑

Freo

Freo X Ultra

唯一の変更点と言ってもいいのは液晶画面。新モデルのFreo X Ultraは液晶ではなくただの操作パネルになっています。

また、へこみがなくなりフラットになったことで、ステーション上部にたまってしまう埃をふき取りやすくなりました。総合的に見てもここは進化と言って良いでしょう。

使い勝手が悪くなってしまったと感じる2点

個人的に不満だと思う点も見つけました。1つ目は清水タンクのキャップ(穴自体が)がなくなってしまったこと。

ステーションからタンクを出すことなく、ペットボトルで給水していることが多かったので、ここはシンプルに使いにくくなりました。水を溢れさせてステーションを水浸しにしてしまったユーザーがいたのかもしれませんね。

2つ目はロボット掃除機の上部カバー。

ゴミ捨てをするときに開ける部分ですが、旧モデルは開閉できる「フタ式」でステーションから半分くらい出せばゴミ回収が可能でした。

いっぽう新モデルは完全に外に出してカバーを取り外す必要がある「カバー式」になっているので、ちょっと取り回しが面倒。

どちらも致命的な欠点ではないですが、筐体の面で不満に感じた点はこの2点のみです。

Freo X Ultra の良いところ

ここからは比較ではなく、Freo X Ultra の良いところとサクサクッと紹介します。ちょっと長くなりすぎてしまっているので、テンポよくいきます!

アプリに使いにくい部分が無い

アプリの使い勝手が最高です。エラーや接続ミスなども含め、トラブルが起こったことがありません。

操作も簡単で、機械関連に疎い方でも迷うことはないかと思います。

吸引力が強い。ものすごく強い

吸引力がものすごく強いです。自作パソコンのメンテナンスをした時にうっかり紛失したインチネジを全部吸い込んでいました。部屋の角に落ちている小さな金属も吸い込んでしまうので、小さくて大切なモノは床に置かないようにしてくださいね。

もしかしたら指輪くらいであれば吸い込んでしまうかもしれません。

ゴミがめっちゃ圧縮されて保管される

ダイレクトに収集したごみの写真が写りますのでご注意ください。ご覧になりたい方だけ以下のボックスをクリック。↓

旧モデルの上が新モデルの X Ultra 、下が旧モデルの Freo ですが、ゴミの圧縮率が全く異なります。

新モデルの X Ultra は強力なフィルター吸引で、フィルターにすべてのゴミは張り付いています。

もっさりとしたゴミではなく埃の板のように固まっているので、より多くのゴミを格納しておくことができます。また、ダストボックス(ダストバッグ)内の乾燥も行ってくれるので菌の増殖も抑えられているのだとか。

モップを乾燥させるために熱風が出るのだから、ついでにゴミも乾燥させてしまおう!という考えだと思うのですが、マジでファインプレーすぎです。

単端回転式ブラシで髪の毛が絡まらない

ロングヘアの嫁がいながらも毛の絡まりはゼロです。提供いただいてから約3週間、メインブラシの掃除が必要になったことはありません。

掃除機ではなく「床磨き機」として魅力的

やっぱり僕はFreoシリーズの「完璧な床磨き」が大好き。前モデルのレビューでも力説しているのですが、ワンルームにロボット掃除機は不要。ただ、この水拭き機能ならワンルームでも導入する価値が生まれます。

掃除が終わった後のフローリングに寝ころびたくなる喜びを手軽に味わえるのは本当に至福ッ!

動作音&洗浄・モップ乾燥音はとても静か

Freo X Ultraには「モップ乾燥」と「収集したごみの乾燥」の2つの乾燥機能があるのですが、どちらも静か。隣で寝られる。

角や溝が少ないデザインで本体のお手入れが簡単

この凹凸も角張りも無いデザインのおかげでロボット掃除機本体の掃除が楽。乾いたタオルで拭くだけでいつでもピカピカ。

埃はたきだけでもOK。

すぐになくなる消耗品が少ない

意外にも Freo X Ultra 維持コストが安く、すぐになくなる消耗品が少ないです。

定期的な交換が必要(可能)な消耗品
品名 推奨の交換期間 価格
ダストボックス 壊れたら 4,580円(税込み)
HEPAフィルター (2個) 3ヶ月 2,880円(税込み)
絡まりゼロフローティングブラシ 6ヶ月 or 300時間稼働 2,880円(税込み)
ダストバッグ(3個) 7週間(49日)×3 2,880円(税込み)
モップパッド(1ペア) 3ヶ月 or 150時間稼働 1,980円(税込み)
サイドブラシ(1ペア) 3ヶ月 or 150時間稼働 1,880円(税込み)
専用洗剤 930ml なくなったら通知が来る
後述:減らない…笑
3,180円(税込み)

これはあくまで公式の推奨する期間のお話で、ここからは旧モデルを使い込んだ僕の持論となるのですが…

HEPAフィルター だけ交換して、洗剤がなくなったら購入。これだけでいいんじゃない?

というのが正直な感想です。メインブラシもサイドブラシも壊れません。前モデルでもレビュー時の写真と比較して劣化を確認できません。モップもいまだにフカフカです。もちろんパーツがヘタったことが確認できれば躊躇なく交換するつもりなのですが、全然イタまないんですよ。

あくまで僕の持論で責任は持てませんが、使ってみればよくわかります。これは交換せんでいいなと。作りがしっかりしているなと。

“ほぼ”ぶつからない

“ほぼ”と表現したのも、僕の家でぶつかるのはこのデスク足のみ。

絶妙にセンサーがすり抜けてしまう高さと厚さ…。

おそらく正面センサー、突起の上部センサーのどちらにもヒットしないのだと思いますが、これは仕方がないですね。ここ以外でぶつかることはありませんでした。

Freo X Ultra の悪いところ(ちょっと無理やり出してます。)

最後にFreo X Ultra の悪いところ…。

と言いたいところですが、ぶっちゃけ悪いところなんて無いです。アラ捜しにアラ捜しを重ね、無理やり捻りだしています。

専用洗剤の種類は1種類であり少し高い。ただ、減りは遅く香りも優しめ。

専用洗剤の値段が高めです。1リットル未満で3,000円越えの洗剤なんて、これまで見たことも聞いたこともありませんでした。

ただこの洗剤、かなり濃縮されているのか減りが遅い。

余談にはなりますが、実は前モデルの Freo では部屋に洗剤の臭いが付いてしまうかもしれないと思い、しばらく使っていなかったんですよね。

前回のレビューでは「僕は臭いに敏感なので、専用洗剤を使わないレビューでもいいですか?」とご相談させていただいたところ快諾していいただきました。

でも、たまたま床が油(潤滑剤)で汚れてしまったタイミングがあり、1回だけのつもりで使ってみたことがあるんですね。それが今から約5か月前くらい。

洗剤の香りが思ったよりも優しくて、香水やお香が苦手な僕でもノンストレスでした。さらに、3日〜1週間に一度程度の掃除ですが、まだ50mlしか減っておらず、汚水の臭いは抑えられ、モップの油汚れは落ちる。3,000円は高くないかもしれない…。

デメリットの紹介パートなのに、なんだか褒めてしまっている。容量だけ見たら高いですが、優秀な洗剤だと思います。

ちなみに、専用洗剤なしの運用も可能ですが、モップの油汚れが落ちにくくなってしまうとのことでした。専用の洗剤以外を使用すると成分によっては配管を壊してしまう恐れがあるため基本的に使用NGみたいです。

11cm以下の隙間には入れない

ロボットの高さが107mm。11cm以下の隙間には入れません。

ソファーやテレビ台の下を掃除してもらいたい場合は、余裕をもって12cmくらいを目安に高さ決めをしておきましょう。

定期的にプラスチックを捨てることになる(※ダストバッグ使用時)

ダストバッグを使用する場合は約49日の稼働で使い捨てになるので、どうしてもプラスチックのゴミが出てしまいます。

ゴミを吸引圧縮するので、紙バッグにはできなかった(密閉できる袋である必要がある)のだと思いますが、ここが少し心苦しい。僕は今のところダストボックス派。

本体&Freo X Ultra本体のカラーは白のみ

カラバリは白のみです。黒好きの皆様ごめんなさい。ただ、白のほうが埃が目立たなくていいと思います。

細いケーブルのみ絡まる可能性がある

比較的、太めのケーブルは絡みにくいのですが、細いケーブルは水拭きモップの回転に巻き込まれることがありました。

そもそも「ロボット掃除機を使用する環境下でケーブルを出しておくなよ!」という話ですが、床に転がっているケーブル類をゼロにしてから掃除を始めましょう。

NARWAL公式に確認していただきましたが、前作のFreoと比較すると障害物検知の能力が上がっていますが、細いケーブル検知に関してはあまり向上していないみたいです。

総評:「X Ultra」に進化したFreo。相変わらす最強。

今回はNarwalの新製品「Narwal Freo X Ultra」を先行レビューさせていただいたのですが、僕の中での最強というイメージは変わりませんでした。ロボット掃除機としての欠点が見つからない。

床を最高の状態に保ってくれるNarwal製品には本当に感謝です。

レビュー前と後で意見は変わらず、「Narwal Freo X Ultra」を超える、もしくは並ぶロボット掃除機が現れない限りはレビューを出さないと思います。もちろん、5万円や3万円台となれば話は変わりますが、10万円を超えるのであればNarwalを越える製品に触れたい。

▼ 前モデル「Narwal Freo」 ▼

▼ 最新モデル「Narwal Freo X Ultra」 ▼

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うえだ

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