Windows11では、よく使うWebサイトをスタートメニューにピン留めして、アプリのようにワンクリックで開けるように設定する機能があります。厳密にはブラウザの機能となるのですが、ニュースサイトやYouTubeなどを毎日チェックする人にとって、大きく時短になるテクニックだと思います。
この記事では、スタートからアプリ化したページを瞬時に開けるように設定する方法を解説しています。
このページで分かること
- EdgeとChromeからWebサイトをピン留めする方法
- スタートタイルの整理と削除のやり方
- 複数PCでピン留めを同期するコツ
- うまくいかない時の対処法
基本的には以下のページで紹介している内容の応用編となります。
関連:»【Chrome/Edge】WEBサイトをアプリ化してインストールする方法【Windows11】
Edge でサイトをアプリ化してピン留め
通常、Webサイトを開くには「ブラウザーを起動→新しいタブを開く→ブックマーク or URLを入力 or 検索」という手順が必要です。しかし、スタートメニューにピン留めしておけば、Windowsキーを押してタイルをクリックするだけで目的のサイトが開きます。
あまり知られていませんが、「Microsoft Edge」にはWebサイトをアプリとしてインストールする機能が搭載されています。この機能を使えば、WebサイトをまるでネイティブアプリのようにWindows上で動かせます。
Edge の「アプリとしてインストール」手順
EdgeでWebサイトをスタートメニューにピン留めする手順は簡単です。
Edgeからピン留めする手順
- ピン留めしたいWebサイトを「Edge」で開く
- 画面右上の「 … 」をクリック
- 「アプリ」にマウスを合わせる
- 「このサイトをアプリとしてインストール」を選択
- アプリ名を確認して「インストール」をクリック
- 「スタート メニューにピン留め」にチェックを入れて「許可」をクリック
デフォルトでは【アプリ名=サイト名】として登録されますが、変更することも可能です。
WEBサイトのアプリ化が完了すると、そのWEBサイトがアプリとして自動で開きます。初回起動時のみアプリアイコンを設置する場所やPC起動時の自動実行など選択できます。
アプリ化したWEBサイトはスタートメニューのすべてのアプリに保存されており、ここからアンインストールなども可能です。インストール時のチェックを忘れてしまった場合でも、ここから「右クリック」→「スタートにピン留め」で追加することもできます。
インストールが完了すると、そのWebサイトは独立したアプリとして動作します。ブラウザーのアドレスバーや戻るボタンなどが表示されず、よりアプリらしい見た目になるのが特徴です。
スタートにピン留めされたアプリ配置のカスタマイズは以下のページで解説しています。
関連:»スタートメニュー(ピン留め)にアプリを追加する方法【Windows11】
Chrome でショートカットを作成してピン留め
Google Chromeを普段使っている人でも、同様にWebサイトをスタートメニューにピン留めできます。Chromeの場合は「ショートカット作成」機能を使って、デスクトップ経由でスタートメニューに追加する流れになります。
Chrome からスタートに追加する手順
ChromeでWebサイトをピン留めする方法は、Edgeとは少し異なりますが、同じように便利に使えます。まず、ピン留めしたいWebサイトをChromeで開いておきましょう。
Chromeからピン留めする手順
- ピン留めしたいWebサイトをChromeで開く
- 右上の「︙」(Chrome メニュー)をクリック
- 「キャスト、保存、共有」にマウスを合わせる
- 「ページをアプリとしてインストール…」を選択
- アプリ名を確認し「インストール」をクリック
- デスクトップに作成されたショートカットを右クリック
- 「スタート メニューにピン留め」を選択
インストール直前にアプリ名を変更できます。
作成されたショートカットはデスクトップに保存されます。
作成されたショートカットを右クリックし「スタートにピン留めする」をクリックすればスタートメニューに保存できます。
Chromeの場合、同期設定を有効にしていても、このようなショートカットは他のデバイスには自動で同期されません。複数のPCで同じ環境を作りたい場合は、それぞれのPCで個別に設定する必要があります。
応用テクニックとトラブルシューティング
基本的なピン留め方法をマスターしたら、より効率的に使うための応用テクニックも覚えておきましょう。複数デバイス間での設定共有や、大量のタイルを効率的に管理する方法などを解説します。
複数 PC でピン留めを同期するコツ
EdgeでアプリとしてインストールしたWebサイトは、Microsoftアカウントでサインインしていれば、ある程度他のデバイスにも同期されます。ただし、完全に自動で同期されるわけではないため、手動での設定が必要な場合もあります。
同期を確実に行うためには、EdgeとWindowsの両方で同じMicrosoftアカウントにサインインしている必要があり、Edgeの設定も「同期」がオンになっていることを確認しましょう。
同期設定の確認項目
- Windows設定でMicrosoftアカウントにサインイン済み
- Edge設定で同期がオン
- アプリとしてインストールしたサイトの同期が有効
- 両方のPCがインターネットに接続している
Chromeのショートカットについては、Google アカウントで同期していても、デスクトップのショートカットファイルは同期されません。この場合は、ブックマークとして保存しておき、新しいPCでブックマークから再度ショートカットを作成する方法が効率的です。
また、企業や学校などで管理されたアカウントを使用している場合、同期機能が制限されていることがあります。
まとめ|ワンクリックでお気に入りサイトへ
EdgeもChromeも、それぞれの方法で簡単にピン留めでき、一度設定すればずっと便利に使い続けられます。スタートにピン留めよりも「サイトをアプリ化する」方法が中心の解説になりましたが、ぜひ参考にしていただければ幸いです。