多くのユーザーが混乱する一因となっているのが、「設定」と「コントロールパネル」の2つの異なる設定管理ツールの存在です。これらの違いは何なのか、なぜ2つも存在するのかという疑問を持つ方も少なくないでしょう。
なぜ「設定」と「コントロールパネル」の2種類が存在するのか?
現行の Windows11 には「設定」と「コントロールパネル」の2種類の“パソコン設定を行う場所”があるため「使いにくい」「設定に変更したい項目がない」など、不満を抱くユーザーも少なくありません。
これにはWindowsの歴史が関係しており、Windows7までは「設定といえばコントロールパネル」といった使い方やイメージが主流でした。(当時は「設定」という項目がなかった。)
Windows 7 ではスタートメニューの中にコントロールパネルが表示されていましたので、現在のようにコントロールパネルの出し方などで悩むようなことはなく、だれもが主要な機能として認識していました。
Windows7 の次世代OS Windows8/8.1 から新しく「PC設定」という名前で現在の設定の前身となる操作パネルが追加されました。次のWindows10でも「設定」と「コントロールパネル」の両方が採用され「アップデートやOSメジャーアップデートによって設定に一本化されるのでは?」という声も上がっていたのですが、現行最新のWindows11に関しても設定が2つある状態で落ち着いています。
正直、Windows7以前のWindowsOSを使ったことがないユーザーにとっては「設定」は1つであるほうが使いやすいことに間違いはありませんし、何をしたいときにコントロールパネルを開けばいいかも把握するのは難しい原因となってしまいます。
ただ、現状でが設定が2つに分かれてしまっている状態ですので、両者の特徴や、開き方、それぞれのよく使う設定項目などを覚えておきましょう。