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中古パソコン

Mチップ搭載Macbookの「(最大)画面出力枚数」まとめ

このページではMacbookの画面出力枚数をシリーズ・モデルごとにまとめたページです。

Macbookは新品で購入すると高額なので、僕自身、ほとんどを中古から探して購入しています。Windowsのノートパソコンを使っている環境(ドッキングステーション経由のマルチモニター環境)にてMacを接続すると面倒なことが多々あるのですが、その1つが「最大画面出力枚数」。

例えば初代M1Macbook Airは、どのような接続方法を試しても外部モニターに出力できるのは“1枚までとなります。

基本的に購入してからでは取り返しがつかない要素なので、自分用として調べた結果をまとめておきます。Macbookをクラムシェルモードで使う方の参考になればうれしいです。

このページで分かること

  • Apple非公式の方法(DisplayLink等)での拡張時の欠点
  • 各シリーズごとの(最大)画面出力枚数

ちなみに、表の中の機種名のリンクは「イオシス」の機種ごとのページとリンクさせておきました。(中古で探していたので。)

リンク先で「お探しの商品は見つかりませんでした。」と表示されている場合は、ショップ側の在庫切れです。

各シリーズごとの最大画面出力枚数(ノート)

MacBook Air シリーズ

MacBook Air(M系)外部ディスプレイ仕様
モデル 搭載チップ 最大枚数 開いた状態 閉じた状態
(クラムシェル)
備考
MacBook Air 13" M1
(2020)
M1 2枚 内蔵1枚 + 外部1枚 外部1枚 外部は1台まで。
(非公式にDisplayLink等で増設可能)
MacBook Air 13"/15" M2
(2022)
M2 2枚 内蔵1枚 + 外部1枚 外部1枚 ディスプレイ仕様はM1と同じ。
Airシリーズ初の15インチ登場。
MacBook Air 13"/15" M3
(2024)
M3 2枚 内蔵1枚 + 外部1枚 外部2枚 初めて公式に外部2台対応。
ただし閉じた状態のみ。
MacBook Air 13"/15"M4
(2025)
M4 3枚 内蔵1枚 + 外部2枚 外部2枚 開いた状態で
外部2台+内蔵の3画面が可能に。

MacBook Airは薄型軽量で携帯性に優れたMacの入門モデルです。従来は外部ディスプレイ対応が弱点でしたが、世代を重ねるごとに改善されています。

M1/M2世代(2020-2023)は外部1台までという制限があり、マルチモニター環境での使用には不向きでした。クラムシェルモードで使用しても増えないため、デスクトップライク(マルチモニター環境)に使いたい場合は不向き。

M3世代(2024)で初めて外部2台に対応しましたが、本体を閉じた状態(クラムシェルモード)限定という条件付きです。本体のキーボードとトラックパッドが使えなくなるため、別途キーボードとマウスの用意が必須となります。

M4世代(2025)でついに本体を開いたまま外部2台+内蔵ディスプレイの3画面が可能になりました。ここからMacBook Airでも本格的なマルチモニター環境を構築できるようになり、MacBook Proとの差が大きく縮まりました。

MacBook Pro シリーズ

MacBook Pro(M系)外部ディスプレイ仕様
モデル 搭載チップ 内蔵+外部 最大枚数 開いた状態 閉じた状態
(クラムシェル)
MacBook Pro 13" M1 
(2020)
M1 2枚 内蔵1枚 + 外部1枚 外部1枚
MacBook Pro 14"/16" M1 Pro  
(2021)
M1 Pro 3枚 内蔵1枚 + 外部2枚 外部2枚
MacBook Pro 14"/16" M1 Max 
(2021)
M1 Max 5枚 内蔵1枚 + 外部4枚 外部4枚
MacBook Pro 13" M2 
(2022)
M2 2枚 内蔵1枚 + 外部1枚 外部1枚
MacBook Pro 14"/16" M2 Pro 
(2023)
M2 Pro 3枚 内蔵1枚 + 外部2枚 外部2枚
MacBook Pro 14"/16" M2 Max 
(2023)
M2 Max 5枚 内蔵1枚 + 外部4枚 外部4枚
MacBook Pro 14"/16" M3 
(2023)
M3 2枚 内蔵1枚 + 外部1枚 外部1枚
MacBook Pro 14"/16" M3 Pro
(2023)
M3 Pro 3枚 内蔵1枚 + 外部2枚 外部2枚
MacBook Pro 14"/16" M3 Max  
(2023)
M3 Max 5枚 内蔵1枚 + 外部4枚 外部4枚
MacBook Pro 14"/16" M4
(2024)
M4 3枚 内蔵1枚 + 外部2枚 外部2枚
MacBook Pro 14"/16" M4 Pro
(2024)
M4 Pro 3枚 内蔵1枚 + 外部2枚 外部2枚
MacBook Pro 14"/16" M4 Max
(2024)
M4 Max 5枚 内蔵1枚 + 外部4枚 外部4枚

MacBook Proはプロフェッショナルユーザーやクリエイター向けのハイエンドモデルです。搭載チップによって外部ディスプレイ対応が大きく異なるためチップの選択がけっこう重要です。

無印チップ(M1/M2/M3)は、MacBook Airとほぼ同等の制限があります。特にM3無印チップ搭載の14インチモデルは、HDMIポートが追加されたにもかかわらず外部1台までという制限があり、複数ディスプレイを使いたい場合は注意が必要です。M4無印チップでは改善され、外部2台に対応しました。

一方、ProチップとMaxチップは外部ディスプレイ対応が大幅に強化されています。

  • M1/M2/M3/M4 Pro
    外部2台
    (本体含めて3画面)
  • M1/M2/M3/M4 Max
    外部4台(本体含めて5画面)

特にMaxチップは、最大8K解像度のディスプレイや複数の6Kディスプレイを同時接続可能で、プロの映像制作環境にも対応できます。

各シリーズごとの最大画面出力枚数(デスクトップ)

ここからがデスクトップのMacシリーズの一覧ではありますが、ノートとは違い外部ディスプレイの枚数で困るような設計にはなっていない機種がほとんどです。(デスクトップなので当然ではありますが。)

ただ、こちらも自分用に調べたので、Macbook系と同じように掲載しておきます。

Mac miniシリーズ

Mac mini(M系)外部ディスプレイ仕様
モデル 搭載チップ 最大枚数
Mac mini M1
(2020)
M1 2枚(外部のみ)
Mac mini M2
(2023)
M2 2枚(外部のみ)
Mac mini M2 Pro
(2023)
M2 Pro 3枚(外部のみ)
Mac mini M4
(2024)
M4 3枚(外部のみ)
Mac mini M4 Pro
(2024)
M4 Pro 3枚(外部のみ)

Mac miniはディスプレイを内蔵しないコンパクトなデスクトップMacです。本体が小さいため設置スペースを取らず、自分の好きなディスプレイと組み合わせて使えるのが魅力です。

すべてのモデルが外部ディスプレイ専用なので、MacBookシリーズと比べて外部ディスプレイ対応が優遇されています。(当然ではある。)

M1/M2モデルは外部2台まで対応しており、一般的なデュアルモニター環境には十分です。価格も比較的手頃なため、コストパフォーマンスに優れています。

M2 Pro/M4/M4 Proモデルは外部3台まで対応。M4世代では無印チップでも3台対応となったため、Proチップとのディスプレイサポートでの差がなくなりました(処理性能やポート仕様は異なります)。

iMac シリーズ

iMac(M系)外部ディスプレイ仕様
モデル マイナー 搭載チップ 内蔵+外部 最大枚数
iMac 24" M1
(2021)
- M1 2枚(内蔵1 + 外部1)
iMac 24" M3
(2023)
- M3 2枚(内蔵1 + 外部1)
iMac 24" M4
(2025)

8コアCPUモデル M4 2枚(内蔵1 + 外部1)
10コアCPUモデル M4 3枚(内蔵1 + 外部2)

iMacはディスプレイ一体型のオールインワンMacです。美しい24インチの4.5K Retinaディスプレイを標準搭載しており、追加の外部ディスプレイと組み合わせることでマルチモニター環境を構築できます。

M1/M3モデル内蔵ディスプレイ+外部1台の計2画面構成となります。iMac本体の画面が大きく美しいため、多くのユーザーには十分ですが、3画面以上が必要な場合は注意が必要です。

M4モデル(2024年発売)では、CPUコア数によって外部ディスプレイ対応が異なるという新しい仕様になりました。

M4モデル

  • 8コアCPUモデル
    ↳ 外部1台まで(従来通り)
  • 10コアCPUモデル
    ↳ 外部2台まで(内蔵含めて3画面)

Mac Studio シリーズ

Mac Studio(M系)外部ディスプレイ仕様
モデル 搭載チップ 最大枚数
Mac Studio M1 Max
(2022)
M1 Max 5枚(外部のみ)
Mac Studio M1 Ultra
(2022)
M1 Ultra 5枚(外部のみ)
Mac Studio M2 Max
(2023)
M2 Max 5枚(外部のみ)
Mac Studio M2 Ultra
(2023)
M2 Ultra 8枚(外部のみ)
Mac Studio M3 Ultra
(2025)
M3 Ultra 8枚(外部のみ)
Mac Studio M4 Max
(2025)
M4 Max 5枚(外部のみ)

Mac Studioは、Mac miniとMac Proの中間に位置する、プロフェッショナル向けのハイパフォーマンスデスクトップです。大規模な外部ディスプレイ環境を必要とするクリエイターや研究者に最適なモデルです。

Maxチップ搭載モデル(M1/M2/M4 Max)外部5台までサポート。4K/6Kディスプレイを複数台接続した本格的なプロ環境を構築できます。

Ultraチップ搭載モデル(M1/M2/M3 Ultra)は驚異の外部8台対応。これはApple Silicon Macの中で最も多い接続台数です。

Mac Pro シリーズ

Mac Pro(M系)外部ディスプレイ仕様
モデル 搭載チップ 最大枚数 備考
Mac Pro
(2023)
M2 Ultra 8枚(外部のみ) PCIeスロット拡張可だがGPU追加は不可。

Mac ProはAppleのデスクトップラインで最上位に位置するワークステーションです。現在Apple Siliconモデルとして販売されているのはM2 Ultra搭載の2023年モデルのみです。

M2 Ultra搭載モデル外部8台まで対応し、Mac Studioと同等のディスプレイサポートを持っています。

非公式にDisplayLink等での拡張

Macの公式仕様を超えて外部ディスプレイを増やす手段として、DisplayLinkやSilicon MotionなどのUSBグラフィックチップを搭載したアダプター・ドッキングステーションがサードパーティから販売されています。

画面自体の枚数を拡張することはできるのですが、これらの接続方法にはいくつかの制限があり、購入前に必ず理解しておくべきポイントがあります。

個人的にしばらく使っていたのですが、あまりおすすめできません。

画質の劣化

DisplayLink接続されたディスプレイは、GPU経由ではなくCPU経由で映像処理が行われるため、画面全体がざらついて見えることがあります。特にMacの美しいUIやシャープなフォント表示と比較すると、その差は歴然です。

DisplayLink接続の軽微な欠点

  • テキストの輪郭がぼやける
  • グラデーションが粗く見える
  • スムーズなスクロールができない(カクつく)
  • 色の再現性が低下する

DRM保護コンテンツの制限

最も致命的なのが、NetflixAmazon Prime VideoDisney+などのVODサービスで画面がブラックアウトする問題です。これらのサービスはDRM(著作権保護)により、DisplayLink経由での再生を制限しているため、映像が表示されません。

動画視聴を主な用途として考えている場合、DisplayLinkは実質的に使えないと考えてください。

そのほかの問題点でも軽微とは言えない特徴も多くあります。

DisplayLink接続の大きめな欠点

  • 遅延の発生
    ↳ マウスカーソルの動きに若干の遅延が生じる
  • CPU負荷の増加
    ↳ バックグラウンドで常にCPUリソースを消費する
  • 接続の不安定さ
    ↳ macOSアップデート後に動作しなくなることがある
  • 専用ドライバーが必要
    ↳ DisplayLink Managerのインストールが必須

DisplayLinkは「どうしても画面数を増やしたい」という場合の最終手段として考えています。資料作成やコーディングなど、画質や遅延があまり問題にならない作業であれば使用できますが、動画視聴やデザイン作業には適しません。

可能であれば、最初から十分な外部ディスプレイ数に対応したチップ(ProやMax)を搭載したMacを選ぶことを強く推奨します。

Macbookの画面出力枚数は“どう頑張っても増やせない”

僕自身が初代M1 Macbook Air を購入したタイミングではWindowsのように2、3画面出力できるのが当たり前だと思っていました。しかし、普段使っている環境のドッキングステーションにつないだ瞬間に「ウッ…マジか」と、取り返しがつかない選択をしたことに気が付いた瞬間は絶望でした。

特にMacbookのクラムシェルモード(閉じて外部モニターのみで運用する環境)を想定して購入する方の一助になれればうれしいです。

ちなみに、僕は外部出力2画面でOKなのでMacBook Air 13" M3を選びました。


当ページの更新履歴 [Update History]

  • 2025-10-05:»記事が公開されました。

---ここで記事内容は終わりです。---


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  • この記事を書いた人

うえだりゅう (上田 龍)

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