パソコンを選ぶのって難しい。
知識がない状態で価格だけでパソコンを選んでしまうと、思ったよりも性能が低く期待通りに動いてくれなかったり、やりたいことが実現できないものを選んでしまうことがあります。
僕自身も初めてのパソコンは自分の両親に買ってもらったのですが、それなりに値段は高かったはずなのに、半年ほどでまともに動かなくなってしまうようなものを我慢して使っていた記憶があります。(とてもじゃないけど「買い直したい!」なんて口が裂けても言えなかった…笑)
誰でも一度くらいはこのような経験あるかと思いますが、当時はパソコンの性能をどこで判断していいかなども全くわからない状態だったので、今思えば少しでも勉強してから選ぶべきでしたね。
同じように「パソコンの選び方なんて全くわからない!」という当時の僕と同じ状況の方に向けて、このページではパソコンの選び方をできるだけ簡潔にまとめています。パソコン初心者の方でも、迷うことなく自分に合ったパソコンを選べるような内容となるように編集し続けています。
パソコンを選ぶ際にはそれなりの専門用語なども少しだけ覚えておく必要がありますが、専門用語はできるだけ分かりやすいようにかみ砕いて解説しますので、苦手意識を持たずに自分に最適なパソコンを選んでいただけると嬉しいです。
基本的に、質問OKです。٩( ᐛ )و
このページを読んでみたけど、まだ選び方がよくわからないという方は質問をお送りいただいても大丈夫です。このサイトの作者が直接お返事させていただきます。
お問い合わせはこのサイト内のお問い合わせフォーム、もしくはTwitter(@ryu9zpa)のDMへお送りください。
できるだけ急いでお返事ができるように心がけますが、サイト更新、運営が忙しい時にはお返事が遅れる場合がありますのでごめんなさい。
ただ、頑張ればわかりそうな部分に関しては、自分一人でも頑張ってみてくださいね。どうしてもわからない場合は遠慮なく。
ある程度欲しいPCが決まっている方へ!
このページではパソコン選びに関するすべての内容を簡易的に紹介しています。すでにノート、デスクトップどちらを選ぶかを決めている方は以下のページにて、それそれの詳細な解説を参照してください。
パソコンを選ぶ基準となる要素
まず、パソコンを購入するにあたって選ぶ際の基準となるのが以下のポイントとなります。
パソコンを選ぶ際の基準(重要度順)
- パソコンの形状
→ノートパソコン・デスクトップパソコン・タブレット型・液晶一体型など - パソコンの性能(スペック)
→CPU・メモリ・SSD速度/容量・グラフィック・OSなど - 製造しているメーカーやブランド
→NEC・富士通・DELL・HP・マウスコンピューター・パソコン工房など
まず一番に考えなければいけないのはパソコンをどこでどのように使いたいのかというポイント。
持ち運んで使う機会が多いのであればノートパソコン一択。価格を抑えた高性能パソコンを選びたい場合や、パソコンの使用目的がゲームメインなどとなればデスクトップパソコンを視野にいれるのが一般的な選び方。
次に「パソコンを買う」ということは、もちろんパソコンを使う目的があるはずなので、行いたい作業を快適にこなせる性能(スペック)を持ちわせたパソコンが必要です。
ざっくりとパソコンを使ってできることと、そのために必要な性能は上のリンクのページにまとめてありますが、まずはパソコンに求める性能を決めます。ここまで決まった段階で、パソコン本体のデザインや価格を比較し、どこのメーカーからパソコンを購入するかを決めます。
よって、多くの場合パソコンを選ぶ際の基準を決める順番は【形状>性能>メーカー(重要度順)】となります。
このページの中でパソコンの解説をする順番も、これと同じ順番で行っています。
簡易的とは言えすべてを解説していて、けっこう長いので、「ノートパソコンを買うと決めている場合は性能解説から」「性能まで決めている方はメーカー解説から」など、目次をうまく利用して、今の自分にとって必要な場所から読み進めていただければと思います。
パソコンの形状は自分が使っているシーンを思い描きながら選ぶ
まずは、パソコンの形状から細かく解説します。
パソコンの形状による違い
- ノートパソコン
→通常ノート・2in1(コンバーチブル・セパレート・タブレットPC) - デスクトップパソコン
→通常デスクトップ(タワー型)・省スペース・液晶一体型
パソコンの種類を大きく分けるとノートパソコンとデスクトップパソコンの2種類に分類することができます。さらにこの2種類を細分化でき、例えば同じノートパソコンというカテゴリでもわずかな形状の違いによって使い勝手や採用されている性能、タッチパネルの採用の可否などに違いが出てきます。
自分が使っているシーンを思い浮かべながら、どの形状のパソコンが適しているのかを判断してみてください。
サクサクっと全部紹介します!
デスクトップパソコンの種類や選び方のポイント
デスクトップパソコンとは、名前の通り机上型のパソコンで「ボックス型パソコン」や「箱型パソコン」と呼ばれることも多いです。
デスクトップパソコンの分類
- タワー型(フルタワー/ミドルタワー/ミニタワー)
→ハイスペックなパソコンが多くゲーミングやクリエイター向け - 省スペース型(コンパクトデスクトップ)
→企業が使うイメージが強い安価な小型デスクトップ - 液晶一体型(オールインワンPC)
→ディスプレイとPCが一体となったもの。リビング設置などに向いている
デスクトップパソコンは大きく分けて3種類に分類できます。
タワー型デスクトップ(フルタワー/ミドルタワー/ミニタワー)
「タワー型」のデスクトップパソコンは、いわゆる“普通のデスクトップ”な形状で、BTOメーカーなどで販売されているゲーミングパソコンやクリエイター向けパソコンのほとんどがタワー型となります。
自作パソコン(=自分でパーツを選んで組み立てるパソコン)もほぼ全てがタワー型となっているため、市販のパソコンパーツを用いたパソコンの構成変更やパーツ追加などが容易であることからも人気の高い形状と言えます。
デスクトップパソコンとしては大型な部類ですが、「ミニタワー」「ミドルタワー」「フルタワー」など、同じタワー型からも用途ごとにサイズを選ぶことができます。
関連:»タワー型デスクトップパソコンはどれ選べばいい?用途や設置場所によるおすすめな選び方を解説。(ページ準備中です。今しばらくお待ちください。)
液晶一体型デスクトップ(オールインワンPC)
「液晶一体型(オールインワン)」も一部のユーザーからの支持を獲得しています。
ディスプレイとパソコンが一体となっているため配線を最小限に抑えることができます。パソコンでありながらインテリアとして、デスクや部屋全体をスタイリッシュに見せたい場合などに適している形状でもあります。
また、ディスプレイと一体型パソコンの中にはテレビ視聴機能を搭載したモデル(一体型モデルの一部のみ)があり、テレビの代わりとしてリビングに置いて使うこともできます。
デメリットとしては、デスクトップパソコンの仲間でありながら拡張性がほとんどないことや、ベースにノートパソコンのパーツが使われている機種も多く、性能に対しての価格がかなり割高となるモデルが多いです。スマートではありますが、価格比の性能でいえば次項の「省スペース型デスクトップ+お好きなモニター(15,000円〜30,000円程度)」の組み合わせの方が圧倒的に高コスパです。
パソコンを選ぶ際に価格を重視する方は選択肢に入りにくい形状となります。
省スペース型デスクトップ(コンパクトデスクトップ)
「省スペース型」はデスクトップパソコンの中でも比較的小さなモデルで、モニターのサイドや背面に設置できるほど小型かつ薄型です。一般家庭というよりは、主に会社のオフィスなどに置かれていることが多いイメージです。
省スペースデスクトップのほとんどはタワー型と同じ内部構造をしていますが、筐体が小さいため使用できるパーツがミニタワー(タワー型デスクトップの最小サイズ)以上とは大きく異なります。
省スペースPCのパーツ構成
- CPU
→タワー型と形状は共通だが、超高性能CPUの搭載は不可。 - メモリ
→タワー型と共通。 - グラフィックボード
→異なる。ロープロファイル限定のみ搭載可能。 - CPUクーラー
→高さに大きな制限があるので超高性能CPUを冷却できるものは搭載不可。 - 電源
→一般的なATX電源の搭載は不可。TFX規格やメーカーの独自規格。 - マザーボード
→基本的にはオリジナルで交換不可。I/Oパネル(背面)の互換性なし。
※ミニタワー、ミドルタワー型との比較
このような理由から初期状態でグラフィックボードを搭載している製品などはほぼ無く、大型のCPUクーラーを搭載できない(=CPUを冷やし切れない)ため強力なCPUを搭載することができません。
このような理由からデスクトップパソコンでありながらノートパソコンと比較されることも多々あります。その代わりにパソコンとして最低限のパーツしか搭載されていないため、諸スペース型のデスクトップ単体だけであれば、圧倒的に価格が安いことが特徴です。
デスクトップパソコンのメリット・デメリット
デスクトップパソコンのメリット&デメリットの解説です。
デスクトップは機動性が悪いなどのデメリットが目立ってしまいますが、意外と多いメリットに注目です。
デスクトップPCのイマイチなところ…
デスクトップパソコンのデメリットは主に以下の3点があげられます。
デスクトップパソコンのデメリット
- サイズ大きくバッテリー非搭載→持ち運びは不可
- 自宅にデスクトップを設置しておくスペースが必要
- 周辺機器をそろえる必要がある
サイズが大きくバッテリー非搭載→持ち運びは不可
据え置くことを前提に設計されているため、パソコン本体が大きく重く、バッテリーを搭載していないことから、デスクトップを持ち運んで外出先で使用することはできません。
現時点でパソコンを持っておらず、外出先でもパソコンを使わなければならないといった状況であれば、まずノートパソコンから選ぶことをおすすめします。
自宅にデスクトップを設置しておくスペースが必要
自宅に設置する場合には机1つ分をパソコンスペースとして確保する必要があります。ワンルームなどであれば自宅の30%前後ほどのスペースをパソコンが占有してしまうこととなるため、導入が現実的ではない場合があります。
裏技として、テレビをモニターがわりに使うことも可能ではありますが、PC用に設計されたモニターよりも応答速度が遅い(マウスカーソルがかなり遅れる)ことや、リフレッシュレートが60固定となっているので、FPSなどのゲームは快適にできない可能性が高いです。
パソコン専用のデスクスペースを確保できない環境であれば、デスクトップパソコンは見送った方がいいかもしれません。
周辺機器をそろえる必要がある
デスクトップパソコンの外見は「ボックス型」となりますが、周辺機器がなければパソコンとして使うことできません。パソコンとして使い始めるには最低でも「モニター・キーボード・マウス」の3点を揃える必要があります。
関連:»デスクトップパソコンを動かすために必要だったり、あると便利な周辺機器の種類を解説。
特にゲーミングパソコンを購入予定の方は、周辺機器のもゲーミング仕様で高性能かつ高額になりやすいので、パソコンを購入する費用と周辺機器を購入する費用をセットで考えておくことが大切です。
ゲーミングデバイスのおおよその相場
- ゲーミングモニター(23.8〜24.5inch/144Hz)
→20,000〜30,000円程度 - ゲーミングマウス
→6,000〜12,000円程度 - 大型マウスパッド
→1,000〜4,000円程度 - ゲーミングキーボード
→8,000円〜15,000円程度 - ゲーミングヘッドセット
→8,000〜13,000円程度
※Amazon内ゲーミングデバイスからおおよその平均価格を算出。
単純計算ではありますが、それぞれの相場の下限と上限を足すと、周辺デバイスだけで43,000円〜74,000が追加でかかる計算です。もちろん選ぶものによってこれより上回ることも下回ることもあり得ますが、パソコン本体だけでなく周辺機器だけでもかなりのコストがかかることを覚えておきましょう。
デスクトップPCの良い所!
大きくて一般受けしなさそうなデスクトップパソコンですが、大きなメリットがたくさんあります。
デスクトップPCのメリット!
- 性能に対する価格が安い
- 周辺機器を自由に変更できる
- 拡張性が高くカスタマイズが可能
- 使用時のストレスが圧倒的に少ない
性能に対する価格が安い
デスクトップパソコンが性能が高く高額であるイメージが強いですが、実は性能と価格で比較する場合、最も安価なパソコンなんです。パソコン本体が大きいため冷却性能が高く、高スペックな部品を安定して動作させることができるためです。
具体的な価格で言うと、どの時代でも15万円前後のデスクトップパソコンと25万円前後のノートパソコンの性能が大体同じくらいです。
周辺機器を自由に変更できる
デスクトップパソコンのデメリットの部分で「周辺機器を揃える必要がある」ということを紹介しましたが、逆に言ってしまえば「好みの周辺機器を選ぶことができ、後の変更も自由自在」ともいえます。
もちろんノートパソコンをデスクトップパソコンのように使うこと(クラムシェル化)もできますが、ノートパソコンは備え付けのキーボードやディスプレイなどは変更はできません。ノートパソコンに外部ディスプレイや外部キーボードを接続して使うスタイルが中心であればコスト面や性能面でもデスクトップを選んでおいた方がいいかもしれません。
拡張性が高くカスタマイズが可能
デスクトップパソコンはパソコン内に内蔵されてるほぼすべてのパーツを交換できることも便利な特徴の一つです。動作が重くなってきたらメモリを交換、ゲームがしたくなったらグラフィックボードを増設するなどで、目的に合ったカスタマイズを施すことができます。
ノートパソコンやその他のパソコンのようにやりたいことに性能が追い付かなくなった場合、よほど古い型式でない限りは買い替えることなくカスタマイズで対応できるケースがほとんどです。
また、USBなどのポート類も多く、パソコン本体を移動させることがほとんどないため、USBメモリなどを刺したままでも問題ありません。
使用時のストレスが圧倒的に少ない
ノートパソコンのような手軽さはありませんが、大きなモニターや、自分の手にあったキーボード、マウスを揃え、デスクトップパソコンを設置してしまえば、仕事や作業中のストレスをグッと減らすことができます。また、自分にあった周辺機器をチョイスすれば使用時の快適さが格段に変化するポイントも大きなメリット。
ノートパソコンを使っている時のうつむいた体制やディスプレイと目が近すぎるといった問題も改善できるため、長時間のパソコン作業には圧倒的にデスクトップパソコンがおすすめです。
デスクトップパソコンには意外とメリットが多いので、自宅ではデスクトップ、出先ではノートのような2台持ちもおすすめですね。
また、ノートパソコンを選んだ場合でも、外部モニターやマウスキーボードを外付けすることでデスクトップパソコンのように使うこともできます。(≒)ただ、ドッキングステーションなどのケーブル一本でパソコンを全てに接続できる環境を構築しておかないと、デスクトップ化⇄持ち運びの切り替えが少し面倒です。
もっと詳しいデスクトップパソコンの選び方!
ここまでの解説で「自分にはデスクトップパソコンが向いているかも?」と感じた方は、以下のページにて、このページよりも詳しいデスクトップパソコンの選び方の詳細や解説を行っていますので参考にしてみてください。
ノートパソコンの種類や選び方のポイント
ノートパソコンはどこでも自由に持ち運びできることが特徴の薄型パソコンです。据え置き型のパソコンを「デスクトップ(=机の上)」と呼ぶ一方、持ち運びできるノートパソコンを「ラップトップ(=膝の上)」なんて呼ぶこともあります。
ノートパソコンの分類
- スタンダートノート
→15.6インチ以上の大画面。据え置き型ノート
- モバイルノート
→14インチ以下で軽量設計。持ち運び特化なノート - ゲーミング・クリエイター向けノート
→大画面でハイパワーな重量級GPU搭載ノート
- 2in1 ノート(タブレットPC)
→脱着式 or コンバーチブルで、タブレットとしても使えるノート
ノートパソコンをザックリと分類すると、上記の4つに分けることができます。
スタンダートノートパソコン
スタンダードノートは15インチ台〜17.3インチ程度の比較的大型なノートパソコンで、自宅内使うことを想定されたノートパソコンです。ノートパソコンとしては大画面でほとんどのモデルにテンキー(キーボード右サイドの数字キー)がついているので、快適にパソコン作業をこなすことができます。
また、ディスプレイの大きさに比例して本体自体も大型化しているため、ポート類を多く確保していたり光学ドライブを搭載しているモデルもあります。
欠点はパソコン本体が重いこと。
自宅内で場所を移動する程度であれば問題ありませんが、バックに入れて外出するにはかなり辛いです。ただ、LGのgramのように15インチを超えているにも関わらず軽量設計となっているパソコンもあるので、すべてのスタンダードノートが重量級というわけでもありません。
モバイルノートパソコン
モバイルノートは13インチ台〜14インチ台までのノートパソコンで、持ち運びを前提とした軽量設計が特徴。荷物を極力軽くしたいと考える方はモバイルノートの中でも1kgを大きく切るモデルをおすすめします。
12インチ以下の超小型モバイルノートパソコンも存在しますが、ポート類が少なすぎたりキーボードが小さくタイピングがしにくいモデルがあるので、13インチ以上が無難でおすすめ。現行のモバイルノートには、特に大きな欠点はありません。
強いてデメリットを挙げるすれば、テンキーを搭載したモデルがないことくらいでしょうか。
ゲーミング・クリエイター向けノートパソコン
ゲーミング・クリエイター向けノートは高性能なCPUに加え、CPUに内蔵されているものとは別のGPU(グラフィックボード)が搭載されている大型ノートパソコンです。さらにゲーミングノートには高リフレッシュレートに対応したゲーミングモニターが搭載されています。
高性能CPU+高性能GPU+大容量メモリという構成はデスクトップパソコンに似ていて、超高性能を持ち運びたい人におすすめ。
デメリットとしてはスタンダートノートよりもさらにパソコンが重く、パソコン本体の価格が高いこと。重量は高性能CPUと高性能GPUを冷やすための大型なクーラーを搭載する必要があるため、本体は2kg〜3kgほどとなります。(特にゲーミングモデルのパソコンが重い傾向にあります。)
2in1 ノートパソコン
「2in1(ツーインワン)タイプ」はタッチ操作やペンが使用可能でタブレットとしても使えるように設計されたノートパソコンを指します。直感的かつ簡単にメモや絵などを手書きで残すことができるため、普通のノートパソコンとは一味違った使い方ができます。
2in1タイプのパソコンにはキーボードがマグネット式で脱着可能なセパレートタイプと画面とキーボードを360°回転できるコンバーチブルタイプの2種類があります。
タブレットPC注意ポイント
タブレット型パソコン(2in1PC)は同価格帯のノートパソコン比較すると性能が低い傾向にあります。(主にセパレートタイプ)
また、タッチパネルを搭載することなどが要因となり、価格も高い傾向にあります。
セパレートタイプの2in1パソコンは普通のノートパソコンとは違い、キーボード側ではなくディスプレイ側にパソコンのパーツが詰め込まれている場合が多いです。(ディスプレイ単体でも使用可能であるため。)
一部製品を除いては低スペックな物が多く、仕事でがっつり使うというよりはパッと使える趣味用、サブ用パソコンとして活用されていることが多いです。
例外としてMicrosoftのSurface(サーフェス)やAppleのiPad(アイパッド)にキーボードをつけるといったハイエンドタブレットPCを活用すればストレスなく作業をこなすことができます。
厳密にはAppleのiPadはパソコンではありませんが、用途によってはパソコンとして代用できる場合があります。
関連:»iPadはパソコンになる?(ページ準備中です。今しばらくお待ちください。)
ノートパソコンのメリット・デメリット
ノートパソコンのメリット&デメリットです。
基本的にはデスクトップパソコンと対局の関係になっているので、ノートパソコンのデメリットが気になる場合はデスクトップパソコンを選ぶのもアリかもしれません。
ノートパソコンのイマイチなところ…
ノートパソコンは最も普及しているパソコンという事もありデメリットを感じにくいですが、主に3つのデメリットを抱えています。
ノートパソコンのデメリット
- 価格に対しての性能がイマイチ
- パソコンとしては寿命が短い
- カスタムがほとんどできない
価格に対しての性能がイマイチ
あくまで同価格帯で同じ世代のデスクトップパソコンと比較した場合ですが、値段に対する性能が低いです。
ノートパソコンはデスクトップパソコンのようにノートパソコン間で流用できるパーツがほとんどなく、たとえ同じメーカーの製品でもモデルや型番、世代が異なればパーツの形状が大きく変わります。(一部例外あり)ノートパソコンごとに専用設計されたパーツを使用していることから値段が高くなってしまいます。
さらに、ノートパソコンはパソコン本体を薄型化しているため、超ハイエンドな構成を冷却できる大型クーラーを搭載することできません。したがってデスクトップパソコンと比較した場合の性能は控えめなものとなっています。
ゲーミングノートの一部にはデスクトップパソコンと同じCPUを搭載したウルトラハイエンドノートも存在しますが、やはり独自設計に費やしたコストの分だけパソコン本体の価格に上乗せされた高級モデルのような立ち位置。
構造上仕方のないことですが、15万円前後のデスクトップパソコンと25万円前後のノートパソコンの性能が大体同じくらいです。高負荷な状態が長時間続くような用途の場合は、この価格差であっても性能面ではデスクトップパソコンの軍配が上がります。
パソコンとしては寿命が短い
ノートパソコンも大切に使えば極端に寿命が短いなんてことはありませんが、デスクトップパソコンと比べると持ち運ぶ際の破損(落下、水没など)による故障が考えられます。
デスクトップパソコンの場合は「キーボードが壊れたら交換」「ディスプレイが壊れたら交換」など周辺機器だけでなく内部パーツまで交換か可能な設計に対し、ノートパソコンはキーボード、トラックパッド、ディスプレイ、スピーカー、バッテリーなどが一体化しているため、どれかひとつが故障してしまっただけでも「パソコンが故障した」ということになります。
また、 ノートパソコンの一部であるバッテリーは使うたびに最大容量が減る(劣化してしまう)という特性があることから消耗品とされています。
バッテリーが劣化すると同時に電圧の出力が低下し、本来の性能を発揮できなくなくなることもあるため、パソコンというジャンルの中では比較的な寿命は短いですね。
カスタムがほとんどできない
ノートパソコンのカスタマイズはできません。
近頃のノートパソコンは薄型化のために、ほとんどのパーツが基盤に直付けされています。
少し前まではCPUやメモリが交換できるのは当たり前でしたが、現行モデルはメモリの交換や増設すらできない製品も増えています。CPUが交換可能だった時代も、パソコンを分解した時点で保証がなくなってしまうことや、冷却性能などが問題で改造は一般向けではありませんでした。
ただ、「カスタムができない」というのはパソコンを構成するパーツに関しての制約で、外部モニターや外部キーボードなどを繋いで使うことはできるので、拡張性がゼロというわけではありません。
ノートパソコンの良い所!
続いてノートパソコンのメリットです。
ノートパソコンのメリット
- どこでもいつでも使用可能
- 付属品を揃える必要がない
- 今はハイエンドノートPC多い!
どこでもいつでも使用可能
ノートパソコン最大のメリットは持ち運び可能という強みです。特にモバイルノートに関しては時代が進むにつれてどんどん軽量化が進んでいるので、文房具や紙のノートブックと同じような感覚で気軽に持ち運ぶことができる用になりました。
自分に合った大きさのパソコンを選ぶことで、場所を選ばず作業することが可能です。
付属品を揃える必要がない
パソコンを使うにはパソコン本体だけでなく、キーボード、マウス、モニター、スピーカー、WEBカメラなど、付属品や入出力デバイスを用意する必要がありますが、ノートパソコンは初めから全部入りです。
デスクトップパソコンでは周辺デバイスを揃えるという事が楽しみでもありますが、パソコン周りのデバイスに興味がなく面倒だと感じてしまう人や、とにかく早くパソコンを使い始めたい方にとってはノートパソコンは非常に楽な選択となります。
今はハイエンドノートPC多い!
あくまで「同じ世代で同価格帯のデスクトップと比較すると性能が劣る」という一面はありますが、ノートパソコン単体でもサクサクと作業できる高性能なモデルが多いのも事実です。
少し前では「パソコンで仕事をするならデスクトップが有利!」という考えも強かった印象ですが、自宅にデスクトップを置くスペースがない人や、スタイリッシュにパソコンを使いたいという人はノートパソコン1台でも大丈夫です。
もっと詳しいノートパソコンの選び方!
ノートパソコンには性能だけでなく、ディスプレイサイズ、重量、キーボード、バッテリーなど、選択時の着眼点が多くありデスクトップパソコンよりも難しいです。
以下のページで自分に合ったノートパソコンの選び方を徹底解説しています。
自分パソコンに欲しいスペックの選び方【最重要】
パソコンの選び方においてスペックの選定が1番重要なポイントとなります。
パソコンのデザインや使い勝手、機種ごとの違いも大切ですが、何をするにも自分のやりたいことが実現できるスペックを搭載しているパソコンを選ばなければなりません。
CPU(プロセッサー)
CPUとは「Central Processing Unit(セントラル・プロセッシング・ユニット)」というパソコン制御や性能の中心となる部分です。中央演算処理装置やプロセッサーなどと呼ばれることもあります。
CPUの性能が高いとパソコン上のあらゆるソフトの動作がサクサクになり、逆に性能が低いとパソコンを起動しただけでモタモタと遅くなってしまいます。
現行機種ではIntel(インテル)製とAMD(エーエムディー)製のどちらかが搭載されています。
搭載されているCPUは、パソコンの中身を見なくても、ステッカーでどちらが搭載されているのかを見分けることができます。
CPUの種類
- Intel(インテル)
→Core iシリーズ・Celeronシリーズ・Pentiumシリーズ など - AMD(エーエムディー)
→Ryzenシリーズ・Athlonシリーズ・Aシリーズ など
各CPUナンバーの性能目安はこちら。
Intel | AMD | 性能評価(10段階評価) |
Core i9 | Ryzen9 | (10) |
Core i7 | Ryzen7 | (9) |
Core i5 | Ryzen5 | (7) |
Core i3 | Ryzen3 | (5) |
Core m○ | - | 【Core i○】の下位シリーズ |
Pentium | Athlon | (2) |
Celeron | A-Series | (1) |
Atom (現行CPUではありません。) |
- | (0) |
こちらの表は、あくまでザックリとした性能差を10段階評価したものとなります。
当サイトでも多数の相談をいただきましたが、「パソコンの動作が遅い!」という方のパソコンを診断したところ、半数以上の方がIntelの下位グレードであるPentiumやCeleronを搭載したパソコンを使っていることが分かりました。
「PentiumやCeleronは事務用途や趣味であれば十分な性能を持っています。」という説明を受けた方も多いかもせれませんが、全くそうではありません。
保存データが多くなってきたり、重いソフトを動作させる際にCPU(プロセッサー)に十分な性能がないとパソコン全体の動きがカクカクになってしまいます。
CPU選びのポイント
比較的軽めな事務作業などであってもRyzen3やcore i3以上のCPUを搭載した物を選ぶようにしてください。
さらに、仕事、趣味問わず毎日パソコンを使うようであればRyzen5やcore i5を搭載しているパソコンをおすすめします。
メモリ(RAM)
メモリ(RAM)はストレージよりも高速な記憶スペースではありますが、データを保存するのではなく、作業中や処理中のデータが一時保存される場所です。
メモリが多ければ多いほど同時に展開できるソフトが増え、より重いソフトを扱うことができます。
現在最新のWindowsOSである「Windows11」はパソコンを起動させているだけ(アイドル時)でも2GBほどメモリを消費してしまうため、4GBでは何をするにもカツカツとなってしまいます。
メモリ選びのポイント
少し前までのパソコンのメモリは4GBが主流でしたが、現在は8GB以上のモデルが主流となっています。
どんな用途を目的としていても、8GB以上のメモリを搭載したパソコンを選ぶのが理想です。
軽作業用や動画を見るだけといったライトな使い方であれば割り切って4GB搭載モデルを選ぶの正解かもしれませんが、後々性能が欲しくなってしまうことが多いため、余裕を持った選択をした方がいいと思います。
また、動画編集や映像制作、CG制作、ゲーム用途などの重い動作が要求されるパソコンにおいては16GBもしくは32GBのメモリ容量が搭載されたパソコンをおすすめします。
関連:»映像制作・動画編集用パソコンに必要なスペックを自作歴5年の僕が徹底解説!
関連:»失敗しないゲーミングPC選び方のポイントを解説【おすすめのゲーミングPCも紹介】
ストレージ(ROM・HDD・SSD)
パソコン内部のすべてのデータを保存しておくストレージですがSSD(ソリッドステートドライブ)とHDD(ハードディスクドライブ)の2種類が存在します。
最近は速度の速いSSDを搭載したモデルが主流で、HDDをメインストレージ(WindowsにおけるCドライブ)に搭載してあるパソコンはほとんどありません。パソコンを中古で選ぶ場合のみメインストレージにSSDが搭載してあることを確認してください。
また、デスクトップパソコンにはメインストレージにSSD、サブストレージにHDDを搭載したハイブリッドモデルも主流です。
搭載ストレージ | 合計容量 | 容量当たりのコスパ | 速度 |
HDD 2TB | 2,000GB | ||
SSD 1TB | 2,000GB | ||
SSD 500GB HDD 1,500GB |
2,000GB |
パソコン1台で大容量を確保したい場合は、全て高速なSSDにするよりも、OSやソフトウェアが入るメインストレージをSSD、データを保管しておくだけのサブストレージをHDDにすることで、容量当たりのコストを下げることができます。
ストレージ選びのポイント
250GB以上のSSD搭載パソコンを選びましょう。
パソコンの中に保存しておきたいデータが多いのであれば500GB〜1TB(1,000GB)も視野に。ただ、ストレージに関しては外付けで拡張可能なので、そこまでシビアになる必要はありません。
パソコンのストレージに関してはそこまで大容量でなくても問題ありません。CPUやメモリとは違い、パソコンの容量は外部ストレージなどでどれだけでも拡張できる上に、オンラインのクラウドサービスなどでも対応できます。
クラウドサービスや周辺機器をうまく活用すれば必要に応じて必要な容量を買い足していくことができるので、パソコンの中に常にデータを保管せねばならない!という人でない限り250GBでも困ることはほぼ無いかと思います。
デスクトップパソコンの場合はHDDのとのハイブリッド構成で自分好みの容量をカスタマイズしてみてください。
グラフィックボード(GPU・グラボ)
グラフィックボードは主に3D映像の描画に使われ「GPU」や「グラボ」と呼ばれており、主にデスクトップパソコンに搭載されているPCパーツです。
パソコンの画面を表示するためにはグラフィック機能が必要となりますが、一般的なノートパソコンにはCPUの中にグラフィック機能が搭載されいます。しかし、このCPU内蔵グラフィックは性能が低いため、とりあえず画面を表示させておいたりYouTubeなどで動画を再生する程度の性能しかありません。
ハイエンドCPUの内蔵グラフィックはもう少しだけ強力なものもありますが、とてもゲームができるほどではありません。
よって、高画質な3Dグラフィックを用いたゲームやCG制作・3Dモデリングなど、高画質な3D映像を描画するためにはCPU内蔵グラフィックとは別のGPUが必要になります。
グラフィックボードが必要な用途
- 高画質な3Dグラフィックを使用するゲーム
- 動画制作/3Dモデリング/CG制作などのハードウェアエンコード・プレビュー
- 機械学習や物理演算などの膨大なプログラミング処理
- 3画面以上のディスプレイ表示
など
グラフィックボードを使う用途といえば一般的にはこのくらいです。逆に、これらを全くしない場合はグラフィックボードは必要ありません。
特にPCゲームにおいては、性能の高いグラフィックボードを搭載していないと起動することすらできないタイトルも多いため、ゲーミングパソコンには必須かつ最重要と言えるパーツです。
動画編集などのエンコードを伴う作業では、CPUの補助として利用されることが多く、処理時間を短縮できます。
グラフィックボードは「NVIDIA(エヌビディア)」というメーカーが「GeForce(ジーフォース)シリーズ」を、「AMD(エーエムディー)」というメーカーが「Radeon(レイディオン)シリーズ」という製品をそれぞれ販売しています。
Radeonのグラフィックボードはクリエイティブな用途向けとして販売されていることが多く、クリエイターが多く使うMacBookProやMacProのグラフィックとして使用されています。
GeForceのグラフィックボードはゲーミング用途のパソコンに内蔵されていることが多く高品質でゲームがプレイできる傾向があります。NVIDIAの方がグラフィックボードの性能をゲームに最適化される技術が優れているためです。
グラフィックボードを選ぶことができる場合には、クリエイティブ用途でもGPUとドライバの品質や人気が高く、対応しているソフト数や動作の安定性も優れていることが多いNVIDIA(エヌビディア)のGeForceのグラフィックボードをおすすめします。
※時期や動作環境、動作させるソフトウェアによって有利不利が変わる場合もあります。
ノートパソコンの場合でもモバイル向けグラフィックボードを搭載している製品がありますが、パソコン本体が大きく重くなってしまいます。
パソコンをよく持ち運ぶのであれば【自宅にハイエンドデスクトップPC+持ち運びにミドルエンドノート】というメイン・サブの2台持ちがおすすめ。
光学ドライブ(DVD・CD・Blu-ray)
最近のノートパソコンは薄型・軽量化を重視しており、搭載するだけでノートパソコンの厚みが増してしまう CD・DVD・Blu-rayドライブは廃止するという流れになっています。MacBook系はすでに全モデルで光学ドライブを廃止しています。
デスクトップパソコンも同様に光学ドライブ非搭載モデルが出始めています。
音楽の動画のサブスク配信が一般的になったことでCDやDVDを読み込む頻度が圧倒的に減りました。毎日のようにCDやDVDに触れる人でなければ、光学ドライブがパソコンに搭載されていなくても問題ありません。
USB接続可能な外付け光学ドライブも安価で購入できるので、光学ドライブを搭載していて重いノートパソコンを持ち歩くよりは、必要な時だけ取り付けるといった形で運用するのがベストです。
デスクトップパソコンであっても光学ドライブは滅多に使うことはありませんので、非搭載でも問題ありません。(最近は光学ドライブを取り付けるための正面5インチベイが省かれているデスクトップケースも多くなりましたね。)
光学ドライブについては以下のページで解説しています。現段階でCDやDVDを頻繁に扱わないって方は飛ばしてしまってOKです。
関連:»パソコンに光学ドライブがない場合の対処法・外付けドライブの選び方
Officeを搭載しているか / Officeの種類
ノートパソコンで Microsoft Office を利用したい場合には、購入するパソコンにOfficeソフトが付属してるかをチェックしてください。
Officeの購入形態
- プリインストール版(初期搭載版)
- 定期購入版365シリーズ(月額、年額制で別売り)
- 永続ライセンス版(別売り版))
Microsoft Officeの3種類の主要ライセンスの概要を確認しておきましょう。
Office契約形態 | プリインストール版 (PC購入時にインストール済) |
リテール版(別売り版) | |
定期購入版 | 永久ライセンス版 | ||
最新版に更新可能? | 不可 | 常に最新のOfficeが 使用可能 |
不可 |
料金形態 | PC購入価格に 上乗せ(最安) |
年額 (約13,000円/年) |
一度きり (30,000円程度) |
使用可能デバイス | 最初にインストール された本体1台のみ |
自由に2台 | 自由に2台 |
デバイス間の移動 | 不可 | 可能 | 可能 |
Microsoft Officeにはプリインストール版、定期購入型、永久ライセンス型の3種類があり、どれにもメリット、デメリットが存在します。
個人向け Office はリーテル版、プリインストール版ごとにそれぞれ3種類あり、合計6種類となります。
一般家庭向けOffice早見表 |
||||||
Microsoft Office |
リーテル版(別売り版) |
プリインストール版(初期搭載版) | ||||
定期購入版 | 永久ライセンス版 | |||||
Office 名称 | 365 Solo | Home & Business | Personal | Professional Premium |
Home & Business Premium |
Personal Premium |
Word | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Excel | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
PowerPoint | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
Outlook | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Access | ○ | ○ | ||||
Publisher | ○ | ○ | ||||
OneNote | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
有効期限 | 契約期間中のみ | 永久 | 永久 | 永続/1台 (搭載PCのみ) |
永続/1台 (搭載PCのみ) |
永続/1台 (搭載PCのみ) |
価格 | 1,284円 / 月 12,984円 / 年 |
¥38,284 | ¥32,784 | PCの価格に 上乗せ |
PCの価格に 上乗せ |
PCの価格に 上乗せ |
※リーテル版の価格は2022年現在のMicrosoft Officeより
永久ライセンス版はパソコン2台までインストール&同時使用が可能となっているので、パソコン2台でOfficeを使いたい場合はパソコンとは別購入の買い切り版がお得です。
パソコン1台でしか使う予定がない場合はパソコンと同時購入の「プリインストール版」をパソコン購入時にオプション追加するのがおすすめです。常に最新版を使いたかったり、使う期間と使わない期間がきっちり分かれている場合はサブスク版のOffice 365がおすすめ。
関連:»どこよりも分かりやすくMicrosoft Officeの種類を解説。現時点ではサブスク版のOffice 365がおすすめ。
Windows / Macなどの搭載OSの選び方
一般家庭向けのパソコンに搭載されているOSは現在WindowsとmacOSの2つが主流です。
主流なパソコンのOS
- Microsoft製「Windows」
→世界シェア約75%前後 - Apple製「macOS」
→世界シェア約15%前後 - Google製「Chrome OS」
→世界シェア約2%前後
Windowsについて
Microsoft製の「Windows」はパソコンOSのシェア70%以上を誇る最もメジャーなOSです。
メールや文章作成、ブラウジング、動画視聴・編集、ゲーミングなどマルチに動作するOSです。基本的にWindowsでできないことはほとんどありません。逆に言ってしまえばWindowsでできないことはmacOSでしかできないことのみと言ってしまってもいいかもしれません。
パソコンにそこまで詳しくない状況でOSにこだわりがない場合、は周りで教えてくれる人が多い Windows がおすすめです。
コスパに関してもWindowsの方が有利ですが、MacにM1以降のApple独自チップが搭載されている機種に限定すればはWindows搭載パソコンよりも性能に対する価格が安くなりつつあります。
Mac・macOSについて
続いての2番手はApple製のMac系PCに搭載されている「MacOS」です。
シェア率は10%前後ですが、MacOSはAppleから発売されているMac、iMac、MacBookにしか搭載されていないため、世界中で動いているパソコンの10%前後はApple製のパソコンであるという事が分かります。
MacOSでしか使えないソフトやクリエイティブな用途にはMacが有利な傾向にあります。
一番の利点はApple製品との連携が非常に強力なことで、iPhoneやApple Watch、iPadを持っている人であればApple製のパソコンで揃えると利便性が格段に上がります。
MacとWindowsの違いについては以下のページで解説をしています。
関連:»MacとWindowsの違いを両刀使いの僕が比較してみました。結論:どっちも最高なんだよな…
ChromeOSについて
Googleが提供する「Chrome OS」では、ほとんどの作業をブラウザである Google Chrome 上で行う仕組みでOSが設計されています。OS自体が軽く、低スペックなパソコンでも高速に動作するためパソコン本体が安いという特徴がありますが、かなり機能が制限されています。
WindowsやMac用に設計されたアプリケーションは互換性がなくインストールできないため、Chromeの拡張機能を中心に代替えソフトを探すことになります。また、すべての作業をChromeOS上で行うため、インターネットに未接続の状態ではほとんどの機能が使用できません。
普段からほとんどのタスクをGoogleChrome(ブラウザ)で作業を行っている方であれば、格安なパソコンでWindows以上の高速動作が期待できます。
ただ、世界シェアを見ても1〜2%ほどとなっているので、メジャーなOSとは言いにくい状況が続いています。
自分に最適なOSを選びましょう
メインで使うパソコンとなれば「Windows」もしくは「macOS」となる方が多いと思います。Apple製のMac系パソコンかそれ以外のパソコンという選択にはなりますが、自身の用途や好みで決めてみてください。
基本的にパソコン初心者の方は周りに教えてくれる人が多いWindowsをおすすめしますが、macOSも初心者におすすめできないものではなくなってきました。
メーカーごとの特徴(デザイン / 機能性 / 価格)について
パソコンは様々なメーカーから発売されており、メーカーごと特色(デザイン、保証内容、パソコンのコンセプトなど)が違います。
MacOSを搭載したMac PROやMacBook、iMacなどはOSとパソコン本体をすべてAppleが製造していますが、それ以外はMicrosoftのWindowsを利用して様々メーカーがパソコンを製造しています。
パソコンを製造しているメーカーはとても多いため、このページでは『国内メーカー』『海外メーカー』『BTOメーカー』の3つに分けてご紹介します。
安心の手厚いサポートが魅力な【国内メーカー】
パソコン初心者におすすめできるのが『国産(日本製)メーカー』です。
国内メーカーの特徴
- 故障、質問などのサポートが充実
- 必要なソフト、アプリをインストール済
パソコンの使い方や必要なソフトがはじめからインストールされている場合が多く「これどうすればいいの?」という場合に自分で対処することができます。
また、困った場合やパソコンが故障してしまった場合などのサポートは日本語のメールや電話相談でできるため、パソコンを初めて持つという方は国産メーカー製の機種を選んでおくのがおすすめです。
また、国産のパソコンメーカーはそれほど多くなく、無名メーカーの粗悪品などが少ない傾向にあるため、以下のメーカーのパソコンメーカーの製品であればどれを選んでも大きく失敗する可能性が少ないです。
国内の主要パソコンメーカー
ただ、あらかじめインストールされたソフトが不要だったり、手厚いサポートが不要なパソコン玄人からすると割高な選択となってしまう可能性があります。
各メーカーごとの簡単な特徴やピックアップ製品についてはこちらのページで解説しています。
関連:»【国産/外国産】PCメーカー23社を紹介。選び方やおすすめ機種もピックアップ。
コスパ抜群でスタイリッシュなデザインが多い【海外メーカー】
パソコンをある程度使ったことのある方や、スタイリッシュなパソコンを選びたい方には『海外メーカー』をおすすめします。
海外メーカーの特徴
- 性能に対する価格が安い
- 付属ソフトがほとんど入っていない
- スタイリッシュな見た目
メジャーな海外メーカー製のパソコンはスタイリッシュな製品が多く、パソコンをカッコよく使いたい方にお勧めです。
また、国産メーカーとは違いパソコンに最初からインストールしてあるソフトが少ないため、パソコンの動作が重くなりにくいという特徴があります。パソコン内に多くのソフトが入った状態だとどうしてもパソコンの操作が遅くなってしまいがちです。
海外の主要パソコンメーカー
海外のメーカーですが、日本国内から購入すれば英字キーボードやOSが英語なんていうこともありませんので、パソコンとしての使い勝手は国内メーカーのパソコンと変わりはありません。
注意ポイント
国産メーカーのパソコンではない無名海外メーカーには注意する必要があります。
上記の主要海外メーカー一覧で紹介したメーカー製のパソコンは問題ありませんが、格安無名メーカー製のパソコンを購入してしまうと、性能が低すぎてすぐ使い物にならなくなってしまったり、最悪の場合すぐに故障してしまうこともあります。
海外メーカーの製品を購入する際にはある程度ネームバリューのあるメーカーから選びましょう。各メーカーごとの簡単な特徴やピックアップ製品についてはこちらのページで解説しています。
関連:»【国産/外国産】PCメーカー23社を紹介。選び方やおすすめ機種もピックアップ。
できるだけ自分好みに半自作できる【BTOメーカー】
BTOとは「Build To Order(ビルドトゥーオーダー)」の略です。日本語では受注生産という意味。
細かい部分までパソコンの性能を決めることができるため、主にデスクトップパソコンで動画編集を始めたい方や、高画質3Dゲームを楽しみたい方におすすめです。
BTOメーカーの特徴
- 国内生産でサポート・品質が抜群
- 細かなカスタマイズが可能
- 性能に対する価格は最安値クラス
- 不要なパーツは搭載しない状態でも購入可能
BTOメーカーではCPUの種類、メモリサイズ、ストレージサイズ、電源容量、各種ポート類などの細かい部分まで選択できる範囲内でカスタマイズして注文することができます。
パソコンの性能に直接的にかかわることのないPCケースやCPU冷却クーラーまでも選択できるメーカーもあるため、パソコンを自分で構成する楽しみも生まれます。
項目解説
など
デスクトップ型のゲーミングパソコンはもちろん、ゲーミングでないノートパソコンも多く取り扱っているBTOメーカーもあります。価格重視でノートパソコンを選ぶ場合でも一部の国内BTOメーカーはおすすめできます。
関連:»国内・海外のBTOパソコンメーカーを紹介。各ショップの特徴や選び方を解説(ページ準備中です。今しばらくお待ちください。)
とにかく価格重視であれば中古のパソコンも要検討
当サイトがおすすめしている性能(Core i3もしくはCore i5+メモリ8GB以上)を新品のパソコンから選ぼうすると、どうしても10万円程度となってしまい、価格の安い海外メーカーの最安値であっても8万円前後となります。
そんな中、うまく中古のパソコンを選ぶことができれば、少し型落ちのパソコンを同じような性能でも半額ほどで購入できるケースも珍しくはありません。
このページを作成している僕自身も中古のパソコンをよく買うので、失敗しにくい中古パソコンの選び方をまとめてます。パソコンを中古で購入するのであれば、保証がつく中古パソコン専門ショップが最も安心でおすすめとなります。
中古パソコン選びのポイント
- 中古パソコン専門店で購入する
- 保証のない物は絶対に購入しない
- とりあえず安い物を買わない
上記3点をしっかり守って選んでください。
中古パソコンの選び方やおすすめショップ紹介は以下の記事で詳しく紹介していますので、ご検討中の方はご確認ください。
関連:»中古パソコンを買うならどこ?おすすめショップ7選と買う場所の選び方を解説!保証期間やOffice、送料も徹底比較!
また、ネットショップでなく(リサイクルショップなどの)実店舗で販売されている中古パソコンを購入するかで迷っている場合は以下のページを見ながら「中古相場」と「製造年(CPUの世代)」を確認した上で購入するかを検討してみてください。
関連:»中古パソコンの世代やスペックの確認方法・注意点を解説!
パソコンの選び方は難しいけど面白い!
こんなサイトを運営しているため検証用にパソコンを購入したり、親族、知り合いの代理購入まで含めると年間15〜20台ほどパソコンを購入する僕ですが、用途に合わせてパソコンを選ぶのは、毎回ものすごく楽しいです。
パソコンは現代においての最大の便利ツールと言っても過言ではないアイテムなので、自分にベストマッチするものを選べた時には嬉しいものですし、自分の手が1本増えたようにできることが増える感覚でとても楽しいです。
このページでは記事の長さの都合で解説が大雑把になっている部分がありますが、もっと詳しく知りたい方は記事内に散りばめている別ページの内容もお役立ていただければ嬉しいです。